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ヒト皮膚扁平上皮癌におけるSonic hedgehogの役割に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 17659558
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 形成外科学
研究機関千葉大学

研究代表者

一瀬 正治  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90082156)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードSonic hedgehog / 皮膚扁平上皮癌 / Gli / Patched1 / Smoothened / Cli / Smoothhened
研究概要

分泌タンパク質であるSonic hedgehog(Shh)は脊椎動物の中枢神経系、四肢、消化管、肺、皮膚の正常発生に必須であることが知られている。当研究では、ヒト皮膚扁平上皮癌の発生にShhがどうような役割を果たしているかについて検討した。
扁平上皮癌におけるShhについての研究はほとんどされていない。髄芽腫(medulloblastoma)、基底細胞癌などの悪性腫瘍においてShhの発現が関与しているとする報告がなされているがそのメカニズムについてはあまり解明されていない。基底細胞癌と同様、皮膚に発生する扁平上皮癌ではShhの役割については不明な点が多く、現在のところほとんど分かっていない。口腔由来の扁平上皮癌細胞株における検討では14種類の細胞株のうち5種類でShhの発現が確認されたとする報告が有り、ヒト皮膚由来の扁平上皮癌においても同様にShhが関与している可能性が示唆される。
ヒト扁平上皮癌細胞株としてHSC-1,HSC-5およびヒト正常皮膚角化細胞株として不死化処理されたHaCaTを用い、これらの細胞株におけるShhの発現を検討した。また、Shh受容体PTCHIおよびSMOおよびGliの発現をRT-PCRにて検討した。2株ともShh、PTCH1、SMOおよびGliの発現が認められた。HaCaTにおいてはShhの発現は認められなかった。このことからShhによるシグナルがヒト皮膚由来扁平上皮癌において何らかの役割をもつことが示唆された。しかし、Shh阻害作用のあるcyclopamine処理によるHSG-1およびHSG-5の増殖能変化を検討したが、2株とも有意な増殖抑制は認められなかった。このことからshh/GliはHsG-1およびHsG-5において活性化しているが、増殖能への影響はすくないものと推測された。3次元培養を試みたが、良好な結果が得られなかった。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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