研究課題/領域番号 |
17659564
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
小川 豊 関西医大, 医学部, 教授 (70026912)
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研究分担者 |
安井 浩司 関西医科大学, 医学部, 助手 (20351546)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 遊離植皮 / 熱傷 / 骨髄内骨髄移植 |
研究概要 |
広範囲熱傷の治療は従来難しく、供与部の設定も困難であることが多い。 私たちはすでに骨髄移植による同種他家遊離植皮術や遊離皮弁において方法を確立してきた。 今回、日本白色家兎とダッチ兎を用い、規格された熱傷創の安定性の検討と、実験的な熱傷創における骨髄移植による同種他家遊離植皮を移植し、熱傷創における有効性を検討した。 (1)ダッチ兎の背部に規格のサイズの3度熱傷創を作った。この創が2週で収縮することを確認した。 (2)ダッチの背部に3度熱傷を作成し、白色家兎の皮膚を採取してダッチ兎の熱傷創の壊死組織切除後に同種移植した。 (3)白色家兎から大腿骨骨髄腔から骨髄穿刺針を用い、骨髄を採取して生理食塩水洗浄した。これを背部に規格の熱傷創を作ったダッチ兎の同じく骨髄腔内に穿孔の上、骨髄内に注入した。これをA群とした。 (4)一方、骨髄移植を行わない背部の熱傷創のダッチ兎をB群とした。 (5)植皮片を観察を続け、生着日数を両群比較するとA群108.4日、B群13.2日で有意差を認めた。 (6)以上より、骨髄移植により同種他家移植が有望であることと広範囲熱傷での皮膚被覆に有効である結果を得た。 更なる面積拡大による検討を続けている。
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