研究課題/領域番号 |
17659580
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中山 浩次 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (80150473)
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研究分担者 |
内藤 真理子 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (20244072)
庄子 幹郎 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (10336175)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 感染症 / 細菌 / 歯学 / 遺伝子 / 免疫学 |
研究概要 |
Porphyromonas gingivalisのリジンジンジパイン完全欠損株で薬剤耐性遺伝子を有しない変異株などのP.gingivalisのワクチン候補変異株の作製は成功しているが、変異株作製の親株としてATCC33277を使用した関係で動物実験においてワクチン接種の効果を判定する上で、困難を生じている。すなわち、33277株自体が弱病原性株であり、今回作製した変異株がどの程度弱毒株になっているかの判定が難しいということである。この問題を解決するため、従来、動物実験で用いていたBALB/cマウスからC57BL/6マウス系統のノックアウトマウスに変えて33277株の病原性を検討した。ノックアウトマウスとしてinnate immunityに欠損のあるTLR2ノックアウトマウスとMyD88ノックアウトマウスを使用した。P.gingivalis菌株は野生株である33277株(弱毒株)、W83株(強毒株)、および33277の線毛欠損変異株であるFimA欠損株、Mfa1欠損株、FimA Mfa1欠損株を使用した。マウスの背部にの皮下に10の9乗個および10の10乗個の生菌を接種し、経時的に膿瘍形成等のマウスに対する効果を観察した。その結果、弱毒株である33277株においてもTLR2ノックアウトマウスとMyD88ノックアウトマウスでは病原性が高いことがわかった。特にMyD88ノックアウトマウスでは顕著な結果が得られた。舎回の結果からP.gingivalisワクチン株の評価法としてinnate immnityに欠損のあるマウスを使用することが効果的であることが示唆された。
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