研究課題/領域番号 |
17659595
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
佐野 司 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40241038)
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研究分担者 |
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 教授 (40197140)
岡野 友宏 昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
音成 貴道 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (20340060)
音成 実佳 (山本 実佳) 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (30276604)
伊東 祐一 昭和大学, 藤が丘病院, 助手 (30266134)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 顎関節 / 滑膜炎 / joint effusion / MRI / FLAIR法 |
研究概要 |
東京歯科大学倫理委員会の承認事項に従い、本年度は以下の検討を行った。 joint fluid(以下JL)の病的集積が、joint effusionと定義される。そこで、MRIにおけるJL像の成因を明らかにすることを目的として検討を行った。対象は、東京歯科大学千葉病院で顎関節症の臨床診断の下にMR検査を施行し、T2強調像でJLが確認され、かつFLAIR法での撮像を行った31名31関節とした。両画像の閉口時修正矢状断像上でJLと脳脊髄液(以下CSF)に関心領域を設走し、それぞれの信号強度を計測した。同様に、灰白質の信号強度も計測して、その値でJLとCSFの信号強度を規格化した。そして、T2強調像とFIAIR像間でのJLおよびCSFの信号強度の相関係数を算出し、両者を比較した。また、FLAIR法による信号強度の低下率についても比較した。T2強調像でのJLとCSFの信号強度の間には強い正の相関(相関係数0.73)が認められた。JLの信号強度はT2強調像とFLAIR像の間で強い正の相関(相関係数0.78)を示したが、CSFは無相関であった。FLAIR法による信号強度の平均低下率は、JLで33%、CSFで72%であった。これらのことから、JL像は単なる液体の貯留像ではなく滑液や滲出液の液性成分と滑膜組織の変性の両者によって形成されるものと考えられた。
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