研究課題/領域番号 |
17659641
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
南雲 正男 昭和大学, 歯学部, 教授 (70013993)
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研究分担者 |
住谷 要 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (70338531)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 口腔白板症 / 疾患感受性 / ゲノム / 遺伝子多型(SNP) / GeneChipシステム / スクリーニング / 遺伝子発現プロファイル |
研究概要 |
本研究では口腔白板症を複数の疾患感受性遺伝子をもつcommon diseaseの1つと想定し、SNP解析のマススクリーニングに有用なGeneChipシステムを用いて口腔白板症患者および健常人口腔粘膜上皮細胞のゲノムのSNP解析および遺伝子発現プロファイルの解析を行い、疾患感受性遺伝子を同定するための基礎的検討を行った。なお、本研究は、昭和大学ヒトゲノム・遺伝子解析倫理審査委員会の承認を得て行われた(課題名:口腔白板症の発症および癌化に関わる因子の探索的検討、承認番号63号)。 その結果以下のような結果が得られた。 1)正常口腔粘膜および口腔白板症からのゲノムDNAおよびRNAの抽出 本研究の主旨を説明して同意の得られた口腔白板症患者および健常人の口腔粘膜(両側頬粘膜、上下口唇粘膜)よりスワブで擦過して細胞を採取し、2分してDNAおよびRNAを抽出した。その結果、GeneChipシステムでの遺伝子多型の解析に必要な250ngのDNAの採取は可能であったが、遺伝子発現プロファイルの解析に十分なRNA量は採取出来なかった。そこで、RNAは生検材料から抽出することとした。 2)口腔白板症における遺伝子発現プロファイルの変化。 生検材料を用いて白板症病変部とその周囲の粘膜上皮の8,800個の遺伝子発現プロファイルを比較したところ、白板症では正常粘膜に比べ8個の遺伝子の発現増強、10個の遺伝子の発現減弱が見られた。その中で、特にケラチン遺伝子群、loricrinの発現増強が著明であった。 3)口腔白板症患者のSNP解析 約10,000のSNPsが搭載されているHuman Mapping 10K Arrayを用い、数例の白板症患者のSNPを遺伝子発現プロファイルで変化の見られた遺伝子群に着目して検討中であるが、現在までのところ特定の遺伝子を絞り込むまでに至っていない。今後例数を増やして検討を続けたい。
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