• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

分子進化学的手法を用いたエナメライシン(MMP-20)遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17659646
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

新谷 誠康  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (90273698)

研究分担者 大嶋 隆  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80116003)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード分子進化 / エナメライシン / エナメル質 / 爬虫類 / 両生類 / MMP20
研究概要

得られたワニcDNAは1345塩基、448アミノ酸残基からなるオープンリーディングフレーム(ORF)を含む1496塩基配列で、カエルcDNAは1434塩基、478アミノ酸残基からなるORFを含む2413塩基配列で構成されていた。ワニcDNAの5'領域の一部は得られたクローンには含まれておらず,シグナル配列の構成は不明であった。一方で,カエルcDNAの5'領域は22個のアミノ酸残基からなるシグナル配列をコードしていた。ワニおよびカエルcDNAから推定されるアミノ酸配列を既知の哺乳類のMMPファミリー遺伝子と比較すると,ワニが67〜71%、カエルが64〜69%の高い相同性を示した。アミノ酸配列をもとに分子系統樹を描くと,ワニおよびカエルは哺乳類のMMP20とともに他のMMPファミリーとは独立した一つのクラスターを形成し,相互的位置関係も予測されたものと一致していた。さらに,両遺伝子は哺乳類のMMP20遺伝子と同様に10個のエクソンより構成され,イントロン・フェイズも哺乳類のそれと一致していた。以上の結果はMMP20が両生類,爬虫類および哺乳類の進化の過程でよく保存されたタンパクであることを示していた。哺乳類においてMMP20の主な機能はエナメル基質タンパクであるアメロジェニンの機能型ペプチドへの分解であると考えられている。その機能を司る上で最も重要な領域であると考えられるキャタリストドメインや機能を促進すると考えられるヘモペキシン様ドメインには特に高い保存性が認められ,これらの領域は進化において変異に対する負の選択が強く働いていると推察された。このことは両生類および爬虫類においてもMMP20が哺乳類と同様の機能を営んでいることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi