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カテプシン-Lプロモーターの薬剤応答配列を標的とした歯肉増殖症の治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 17659657
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関広島大学 (2006)
岡山大学 (2005)

研究代表者

西村 英紀  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80208222)

研究分担者 高柴 正悟  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (50226768)
畑中 加珠  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50362992)
小柳津 功介  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (30379838)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード薬物性歯肉増殖症 / カテプシンーL / IL-6 / MCP-1 / 歯肉線維芽細胞 / HLAクラスII / FAK / ルテオリン / ニフェジピン / サイクロスポリンA / フェニトイン / 歯肉増殖症 / プロテインマイクロアレイ / DAPK / カテプシン / アポトーシス
研究概要

薬物性宙肉増殖症の病巣局所には細胞外基質が多量に蓄積し、病変歯肉組織は高度に線維化している。申請者らは過去に、本疾患を惹起する3種類の薬剤すべてが歯肉線維芽細胞においてライソゾーム酵素カテプシンーLの活性を遺伝子の転写レベルで抑制することを報告した(Nishimura F et al.,Am J Pathol,2002)。カテプシンーLは炎症性サイトカインーIL-6やMCP-1によってその遺伝子発現が調節されていると言われている。そこで、歯肉線維芽細胞においてIL-6やMCP-1を発現'させるモデルとしてHLAクラスII抗原を介した刺激を用い、これらサイトカインの調節機構を明らかにした。歯肉線維芽細胞上のHLAクラスII抗原はfocal adhesion kinase(FAK)と会合しており、HLAクラズII抗原を介した刺激でFAKがリン酸化を受け、IL-6やMCP-1が産生されることを明らかにした。FAKのリン酸化を特異的に阻害するといわれるルテオリンを作用させると、FAKのリン酸化が濃度依存性に抑制されるとともに、 HLAクラスII抗原を介した刺激によって誘導されるIL-6やMCP-1の産生量が低下した。これらのことからルテオリンによる歯肉線維芽細胞中のFAKリン酸化阻害作用が、梅肉増殖症惹起薬剤の作用と類似の効果を及ぼすことで結果的にカテプシンーL活性が抑制され、細胞外基質が蓄積する可能性が示唆された。これら3種類の薬剤はいずれも細胞内へのカルシウムイオンの流入を阻害することが知られている。今後、ルテオリンによるFAKリン酸化阻害作用がカルシウムイオンの流入阻害を介したものかどかを確認する必要がある。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Focal adhesion kinase (FAK) mediates human leukocyte histocompatibility antigen (HLA) class II-induced signaling in gingival fibroblasts2007

    • 著者名/発表者名
      Yoshizawa S et al.
    • 雑誌名

      J Periodontal Res (In press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 薬物性歯肉増殖症誘発薬剤はDAPK(death-associated protein kinase)活性を抑制する2006

    • 著者名/発表者名
      岡田祐佳 他
    • 雑誌名

      日本歯周病学会会誌 48巻(春季特別号)

      ページ: 79-79

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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