研究課題/領域番号 |
17659683
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐山 光子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50149184)
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研究分担者 |
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00179532)
安達 真由美 (石田 真由美) 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40361894)
定方 昭夫 長岡大学, 産業経営学部, 教授 (80118108)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 経絡臓器機能測定機 / 女性 / 看護 / 統合医療 / 経絡臓器機能 / 東洋医学 / 健康 / 養生 / 経絡臓器機能測定装置 |
研究概要 |
1.AMI(経絡-臓器機能測定器)による収集データのデジタル化 収集データの累積数は199件となり研究資料としての有用性が高まった。「気の流れ」即ち「経絡-臓器機能」の測定所見はレーダーチャートで表示しPDFファイルに変換した。デジタル化することによって研究者間での共有が容易になり研究者ネットワークを広げることができた。 2.継続的なAMI測定による診断指標の検討 心身の不調を抱える女性を被験者とし、研究に関する倫理的手続きにより同意を得たA〜Eに対し継続的な測定を行った。AMI測定の有意性を検討するために身体面は東洋医学の観点から気血水の証の診断基準、心理面は日本版POMS(Profile of Mood States)を併用し、聞き取り面接を行うことによって所見の異同を総合的に比較検討した。[被験者:主訴-(測定回数)]A:子宮筋腫による心身の不調、貧血-(28)B:不妊の不安と焦燥-(21)C:子宮内膜症による月経困難-(12)D:更年期の不調、介護ストレス-(11)E:子宮内膜症、不妊治療断念後-(7)[結果]A:AMIは「膀胱経」「腎経」の極端な低値を示し、所見は身体症状に対応していた。B:AMIは「心包経」「膀胱経」が低値、気血水スコアは「気虚」、POMSは「怒り」の得点が高かった。C:AMIは「膀胱経」の低値、気血水スコアは「気虚」と「お血」、POMSは「疲労」に要注意の判定であった。D:AMIは「心経」が低値で、気血水の評価は「気うつ」の傾向を認め、POMSは「緊張-不安」「抑鬱-落ち込み」「怒り」の項目が要注意の判定であった。E:特に身体症状を有しないもののAMIは全ての経絡で低値を示し、POMSは活気がやや低下していた。 以上からAMIの測定所見は個別の検討レベルでは、気血水スコアの証およびPOMSによる気分の状態と関係があることを示唆する所見が得られ、心身の両面を反映していることが推測された。現段階では質的および量的データ間で数量的な相関関係を実証するには至らず、今後の検討課題となった。
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