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産褥期における復古の三次元動態測定とEBNに基づいた保健指導の導出

研究課題

研究課題/領域番号 17659700
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関愛知県立看護大学

研究代表者

箕浦 哲嗣  愛知県立看護大学, 看護学部, 助教授 (80315910)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード産褥期 / 腹直筋 / 復古 / 表面筋活動電位 / 分娩時出血量 / 産褥子宮 / 母乳保育 / 保健指導
研究概要

EBNに基づいた産褥期の保健指導への活用を目指し、前腹壁の代表的な筋である腹直筋の表面筋活動電位を経時的に測定し、対象者の特性との関連を分析した。
測定には表面筋電計(MEB-9102、日本光電、東京)を用いて、妊娠初期、産褥1日目から5日目の各日、産褥2週間、1か月、2か月および3か月で行い、対象者29名について実施出来た。対象者には10秒間に1回のペースで3回アプドミナルカールの動作をしてもらい、サンプリング周波数10Hz〜10kHz、増幅感度50μV〜200μV/divでそれぞれ表面筋電位を計測した。分析は、得られた3回の生波形を全波整流した後、台形公式を用いて200msec間の積分値を連続的に算出し、3つの最大値の平均値を求めた。なお個人差の影響を排除するため、各対象者についてそれぞれ全測定値の平均値を用いて正規化し評価した。
結果について、まず産褥1か月間は腹直筋の筋力は有意に低下した状態で推移し、回復には2か月を要することが明らかとなった。次に、分娩時出血量が400ml以上であった群は産褥2週目に筋力が有意に低くなり、分娩時出血量と発揮筋力に関して負の相関(r=-0.42)が認められ、筋力の回復過程に影響を及ぼすことが明らかになった。最後に、母乳哺育を行った方が混合哺育を行うより早期に腹直筋が回復するという新たな知見も得た。したがって産褥1か月間は腹直筋に負荷が掛かる動作は可能な限り避けるべきという保健指導をはじめとして、分娩時出血量および哺育方法によっても保健指導方法を変更するためのエビデンスを得ることが出来た。
骨盤周囲の三次元計測結果に関しては、腹直筋の筋力の測定結果との対比など、今後とも机上での分析を続行して結果をまとめる予定である。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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