研究課題/領域番号 |
17659704
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
江本 リナ 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (80279728)
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研究分担者 |
筒井 真優美 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50236915)
飯村 直子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (80277889)
西田 志穂 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (60409802)
松尾 美智子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (90460104)
山内 朋子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (70460102)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 小見看護 / 連携 / チーム医療 / 病棟保育士 / 小児看護 |
研究概要 |
小児病棟における看護師と保育士との協働と連携の実態を明らかにすることを目的とし、平成19年度は、前年度に作成したインタビュー・ガイドを基に保育士へのインタビューを実施し、その分析を行った。 関東地方にある病院の子どもが入院する病棟に勤める保育士で、研究の趣旨を理解し研究協力に同意を示した7名を研究参加者としインタビューを行った。保育士の語りから、保育士の専門性や看護師との協働・連携に関する文脈を抽出し、保育士の専門性発揮の背景や、協働に向けた看護師への期待について分析を行った。 その結果、1)保育士の専門性が看護師には十分に理解されていないことや、2)保育士の疾病や治療に関する知識が不足していることなどにより、保育士としての専門性が阻まれていると捉えていることが明らかにされた。そのため、1)保育士ならではの視点から見た子どもや家族の姿を看護師と共有し、2)日々刻々と変化する子どもの状態への対応を看護師と共に考えいきたいと望んでいることも明らかにされた。 これらの結果より、保育士が看護師との協働を求めているものの、十分な協働が展開されていない背景として、保育士という専門職について看護師が十分に理解していないということや、お互いに情報交換する機会が少ないこと、保育士自身が自らの専門性を伝える手段が少ないことなどが推察された。従って、保育士も病棟で共に手をとってケアに携わる医療チームの一員とした組織のあり方を検討していくことや、保育士の視点を尊重した意見交換が行える土壌づくりが今後の課題である。 本研究より、看護師と職場を共にする他職種との協働・連携の実情が伺われたことから、これからの小児看護学の発展には、今後専門性が活かされた医療チームのあり方を構築していくことが求められていると言えよう。
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