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多胎児家庭における虐待予防のための介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659709
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 地域・老年看護学
研究機関大阪市立大学 (2007)
岡山大学 (2005-2006)

研究代表者

横山 美江  大阪市立大学, 医学部, 教授 (50197688)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード双子 / 三つ子 / 母親 / 不安 / ストレス解消法 / 睡眠不足 / STAI / 虐待 / 予防
研究概要

多胎児家庭における幼児虐待の危険性は単胎児家庭に比べ約10倍も高い。しかもその加害者の殆どが実母である。これは、単胎児の母親に比べ多胎児の母親の育児ストレスや育児不安が非常に強いことが大きな原因である。本研究では、虐待を誘発する要因の1つであると指摘されている母親の不安状態に焦点を当て、多胎児をもつ母親の不安状態を単胎児の母親との比較から分析し、それらに関連する要因について検討した。調査期間は、2005年2月から2006年4月である。対象者は、A市の4か月児健康診査を受診し、調査時点で3歳以下の多胎児をもつ母親224人に自記式質問紙を郵送し、130人から回答を得た。なお、比較対照群として、調査時点で3歳以下の単胎児をもつ母親860人を本研究の比較対照群とした。
母親の不安の程度は日本版STAIの状態不安および特性不安を用いて測定した。分析に使用したデータは、妊娠中の不安、今後の育児に対する不安、妊娠中の育児に対するイメージ、母親の体調、睡眠状態、ストレス解消法の有無等のデータを用いた。多胎児の母親では、STAIの状態不安における「高不安」の母親は、単胎児の母親では32.2%であったのに対し、多胎児の母親では42.9%と、強い不安を感じている者の比率が多胎児の母親で有意(P<0.05)に高かった。一方、特性不安における「高不安」の母親は、単胎児の母親と多胎児では有意な差異は認められなかった。また、多胎児の母親は単胎児の母親に比べ、妊娠中不安を感じた者、ならびにストレス解消法がない者の比率が有意(P<0.001、P<0.001)に高かった。ロジスティック回帰分析の結果、状態不安の「高不安」には多胎児であること自体は関運してむらず、妊娠中不安を感じたこと、今後の育児に対して不安があること、母親の体調不良ならびに睡眠不足を強く感じていること、ストレス解消法がないことが関連していた。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 多胎児をもつ母親の不安状態と関連要因についての検討2008

    • 著者名/発表者名
      杉本 昌子, 横山 美江, 他
    • 雑誌名

      日本公衆衛生雑誌

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 西宮市における多胎児育児支援の取り組み2005

    • 著者名/発表者名
      横山美江他
    • 雑誌名

      保健師ジャーナル 61(3)

      ページ: 250-254

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] 多胎児をもつ母親の不安状態と関連要因についての検討:単胎児の母親との比較分析から2007

    • 著者名/発表者名
      杉本 昌子, 横山 美江, 他
    • 学会等名
      第27回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-12-08
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] ANXIETY IN MOTHERS OF TWINS OR TRIPLETS AS COMPARED WITH MOTHERS OF SINGLETON CHILDREN2007

    • 著者名/発表者名
      Yoshie Yokoyama, et. al.
    • 学会等名
      12^<th> International Congress on Twin Studies
    • 発表場所
      Belgium(Gent)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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