配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2007年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2006年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2005年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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研究概要 |
音楽や画像のデジタルコンテンツの膨大化に伴い,電子透かしやフィンガープリントなど,いくつかのコンテンツ管理の識別方式が提案されている.しかしながら,近年のファイル交換ソフトウェアによる,不正なネットワーク配信は著作権侵害やCD売り上げ数滅少といった深刻な問題となっている.その対策として,例えば,ネットワーク上に流通しているコンテンツを識別するなど,コンテンツ管理技術をDRM(デジタル著作権管理)技術として利用する手法として,電子透かしや電子指紋が注目されている.電子透かしは,楽曲に人間が知覚できない音素を予め挿入しておき,特別な処理によってその信号を取り出すものである.またオーディオ用電子指紋(FingerPrint,以下FP)とは,オーディオ内容の知覚に関連する部分をコンパクトに表現したものであり,たとえそれらが圧縮などの信号加工処理のため著しく質が劣化していたとしても,オーディオファイルを識別するために一番近いオーディオFPを使用できる.いずれの方式でも,楽曲が与えられたとき,その曲を特定することができるが,従来のソフトウェアを用いた検出では,処理時間が多く必要であり,インターネットには適用することができなかった.今年度は検出した電子透かしや電子指紋の情報を,膨大な数の楽曲データベースと実時間で照合する技術について先駆的な研究を行った.この結果,FPGAの回路情報をキャッシュとして利用する,つまり,照合頻度の高い電子透かしや電子指紋そのものを検出する回路をFPGA上に作り込み,オリコンヒットチャートなどに基づいて回路を書き換えることによって,照合速度の大幅な向上とFPGAの書き換え頻度を低減できる可能性が分かった.
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