配分額 *注記 |
22,490千円 (直接経費: 17,300千円、間接経費: 5,190千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2005年度: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
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研究概要 |
平成19年度は本真正課題の最終年度にあたるため,まず申請者がこれまでに開発した2台のフェムト秒時間分解蛍光顕微鏡に関する総説を執筆した。関発した顕微鏡の新たな応用例として,MALDI質量分析法に着目した。MALDI法ではマトリックスから試料へのエネルギー移動や脱離のメカニズムが現在でも分かっていない。このため顕微鏡下で典型的なマトリックス分子の時間分解蛍光測定を行い,励起状態の緩和速度と質量分析で得られるイオン強度との間に相関があることを見出した。また平成18年度に引き続き微小領域構造を持つ試料の一つとして,親水性高分子鎖を持つナノ微粒子の物性研究も行った。高分子ナノ微粒子は現在様々な形で工業、商業的に用いられているが,人体も含めた自然環境への影響は議論されてこなかった。そこで,高い親水性を持つ代表的な高分子微粒子を取り上げ,その表面での特的な分子環境を分光学的に明らかにした。本年度は粒子径や親水性高分子鎖の長さが違う微粒子を合成し,反応性におけるそれぞれの役割を理解した。
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