配分額 *注記 |
30,680千円 (直接経費: 23,600千円、間接経費: 7,080千円)
2007年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2006年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2005年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
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研究概要 |
本研究では一つのデバイスで複数のファイバ無線信号の一括生成を可能とする光変調技術の実現を目指している。光の往復を利用し,高速信号発生を可能とする往復逓倍変調器を利用する。往復逓倍変調器は2つの光フィルタと1つの光位相変調器から構成され,所定の無線信号周波数と入力光波長の組み合わせに対して高効率で動作する。これにより,光位相変調器部分に印加する電気信号よりも遙かに高速の成分を持つ光変調信号の発生が可能となる。これまでに400GHzを超える超高速信号発生に成功している。この往復逓倍変調器を含め,これまでの光信号発生では,複数の信号を発生させる場合には,それぞれに変調デバイスを準備する必要があり,波長多重で容量拡大する場合に,送信機が複雑になるという問題があった。これに対し,多波長成分の入力に対しては光フィルタが複数の反射帯域,透過帯域をもつものとすることで,一括信号生成が可能とする,新たな方式を検討する。各反射帯域がそれぞれ異なる反射点をもつようにすることで,波長成分ごとに異なる周波数の無線信号での変調が実現でき,非常にシンプルな構成で,各波長成分をそれぞれ別の無線信号で同時に変調することが可能となる。今年度は,数チャネルで一括信号発生可能な往復逓倍変調器の変調効率向上を図るために,光増幅機能をもった導波路構造に関する研究を進めた。エルビウムを添加することにより変調器内部での光損失を補償する原理の確認については昨年度完了しているが,今年度,往復逓倍変調器に適用し,ファイバ無線信号の発生効率の向上を達成した。さらに,複数チャネル同時変調の実証実験を行い,多数のチャネルで同時変調が可能であることを確認した。
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