研究課題
若手研究(A)
本研究は、軽量型の二方向ラーメン構法用の接合部の開発を主課題としており、接合方法として、ラージフィンガージョイント(LFJ)とラグスクリューボルト(LSB)接合の改良を行ってきている。本年度は、昨年度おこなったLFJの中間部材としてどの材がよいかを検討するためにL字型試験を行い、その結果を基に、中間部材を合板としたLFJを一構面とし、もう一構面を先に完成していたLSBを用いたものとして、二方向ラーメン架構の施工及びその耐力試験を行った。この実験に先駆けて、LSBと合板及びOSBの中間部材との引き抜き性能実験をおこない、その性能を確認している。また、LSBを用いた柱脚部は比較的変形性能に欠けているため、新たに変形可能なタイプの金物を考案し、その性能評価もおこなった。その結果、従来型に比べて、変形性能が2倍以上になり、また許容耐力においても上昇する結果となった。これら部分実験の結果を得て、二方向の単位フレーム実験をLFJが強軸の方向と、弱軸の方向について1体ずつ試験を行った。その結果、部分実験から求めた耐力をフレーム実験でも発揮することができた。しかし、LFJが強軸になる側はLFJの肩部からの破壊が先行したために、柱脚の変形性能をうまく生かすことができなかった。今後これらの成果をまとめて、よりよい二方向ラーメンの開発をおこなっていきたい。加えて、こられの実験より、積載荷重等の影響について検討する必要があることがわかってきたため、今後は積載荷重などを考慮した研究を進め、設計に活かせるようにしたい。
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Proceedings of World Conference on Timber Engineering (CD-ROM)
日本建築学会構造系論文集 第73巻
第10回木質構造研究会技術発表会 技術報告集 10
ページ: 48-51
日本建築学会学術講演梗概集 C-1
ページ: 15-16
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日本建築学会2005年度大会学術講演梗概集 C-1
ページ: 303-304
Proceedings of International Symposium on Wood Science and Technology Poster
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