研究課題/領域番号 |
17700014
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学基礎
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研究機関 | 埼玉大学 (2007) 京都大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
堀山 貴史 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (60314530)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 離散アルゴリズム / 性能保証 / 計算機援用 / オークション / 競合比解析 / オンラインアルゴリズム / ナップザック問題 |
研究概要 |
情報化社会の大規模化と多様化は、計算機による処理能力の向上と処理対象への柔軟な適応によるところが大きい。これは、コンピュータの処理速度の向上に顕著に見られるハードウェアの進歩に加えて、ソフトウェアのアルゴリズム革新に支えられている。ここに、アルゴリズムの設計と性能保証があらゆる分野の基礎として重視されてきている。アルゴリズムの性能保証には、理論的な性能解析が必要不可欠であるが、アルゴリズム設計と同じく人手で行っており、設計者の職人芸的なセンスに依存するところが大きい。本研究の主題は、アルゴリズムの理論的性能解析に計算機を援用することにある。これにより、定型的作業の負荷を減らし、思考の抽象度を高めることによる生産性の向上が期待できる。 本年度は、アルゴリズム的ゲーム理論の立場から、オークションのアルゴリズムの性能解析に関して検討を行った。具体的には、音楽ファイルなどの複製コストが無視できるほど小さく無限供給可能な商品に対する1ラウンド秘密入札オークションを対象とし、誘因両立性を持つアルゴリズムを設計した。また、入札の最高額と最低額の比rに関する競合比解析を提案し、本アルゴリズムの競合比がln r+1となることを示した。同様の観点から既存アルゴリズムの競合比をrの関数として解析し、小さなrに関しては提案アルゴリズムの競合比が常に良いことを示した。
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