研究課題/領域番号 |
17700040
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ソフトウエア
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
鷲崎 弘宣 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 助手 (70350494)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ソフトウェア再利用 / コンポーネントベース開発 / オブジェクト指向プログラム / ソフトウェア部品 / ソフトウェア品質測定法 / ソフトウェアメトリクス / プログラム解析 / ソフトウェアコンポーネント |
研究概要 |
コンポーネントベース開発とは、特定の標準に従ったソフトウェア部品(コンポーネント)を組み合わせて、新たな大規模・複雑・高品質なソフトウェアを効率よく開発する手法である。多様なソフトウェア群を効率よく生み出す開発技術の確立が社会的急務であり、これまでに標準を中心として研究実践が進められつつある。しかしながら、従来のコンポーネントベース開発手法および支援手法・環境は、最初から再利用を考慮して部品化されたコンポーネント群を扱うことを目的とする。従って、従来の手法・環境では、汎用性がありかつ部分的に有用な機能・データを含むにも関わらずコンポーネントとして開発されていないソフトウェア資産(例えばプログラム資産)を扱うことができない。そこで本研究では、部品化再利用を考慮せずに実装された大量のオブジェクト指向プログラム資産から、独立して再利用可能なコンポーネント群を自動的に抽出し、その品質を測定・評価し、一定の品質レベルを伴ったコンポーネントの単位で検索し、検索によって得られたコンポーネント群を組み合わせて得られる全体の品質を測定・評価する仕組みを実現した。具体的には平成18年度において、同仕組みの実現に必要な要素技術として、プログラムソースコードの種々の品質特性を多面的かつ体系だって定量評価する品質測定・評価枠組みの構築、プログラム部品を組み合わせて得られるコンポーネントベースシステム全体の複雑度(および保守性)測定法の実現、および、前年度までに実現済みのコンポーネント抽出手法を含めて全手法・環境を統合的に実装した高品質コンポーネント自動抽出の枠組みを構築した。同枠組みの利用により、大量のオブジェクト指向プログラム資産から開発者の目的に合致した高品質なコンポーネントを得て、新たな高品質ソフトウェアを効率よく開発することが可能となる。
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