研究課題/領域番号 |
17700077
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
桧垣 博章 (檜垣 博章) 東京電機大学, 理工学部, 助教授 (70287431)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 無線ネットワーク / グループモビリティ / 高度道路交通システム / ルーティングプロトコル / フォールトトレラント / 間欠的通信 / アドホックネットワーク / 無線通信 / 移動コンピュータ / ルーティング / マルチホップ配送 / 放送サービス / スケジューリング |
研究概要 |
本研究は、移動コンピュータのみから構成されるアドホックネットワークおよびセンサネットワーク実現プロトコルにおいて、(1)コンピュータの移動速度が低速、(2)コンピュータの分布は均一、(3)コンピュータは他のいずれかのコンピュータと常時通信可能、(4)各コンピュータは自律的に移動、という従来のアドホックネットワークプロトコルにおける仮定の一部あるいは全部が成立しない環境への適用を可能とする基盤技術の確立を目指し、以下の成果をあげることができた。 疎に分布するアドホックネットワーク間の間欠的通信のスループット向上を目指して、移動コンピュータ群間間欠的通信プロトコルを設計、実装した。ここではアドホックネットワーク間ルーティングとアドホックネットワーク内ルーティングとを切り分けることによって、ルーティングテーブルの更新頻度を低減させ、制御メッセージの交換を減らしている。シミュレーション実験評価により、従来のアドホックルーティングプロトコルであるDSDVに比べてルーティングオーバヘッドを大幅に削減し、データメッセージのスループット向上を実現した。高速道路上を移動する自動車群は本研究のモデルと合致することから、ITSシステムにおける広帯域通信への応用が可能である。 センサネットワーク等の無線通信ノードが高密度分布するシステムにおけるルーティングコストを削減する手法として、通信ノードをグループ分けし、同一グループのみによる経路探索を初期動作とし、他グループの消極的な仲介によって短縮経路を見い出すルーティング手法を提案し、AODVルーティングプロトコルに基づいたG-AODVルーティングプロトコルを設計した。本プロトコルにより、特に移動コンピュータが高密度に分布する環境においてはネットワークの接続性を低下させることなく、フラッディングのオーバーヘッドを低下させている。本手法は、上記の高密度環境への適用のみならず、各ノードポリシーをルーティングに反映させることによりるselfish node問題解決への可能性も考えられ、今後発展させる予定である。
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