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受聴環境の変動にロバストな高品質音場再現システム

研究課題

研究課題/領域番号 17700102
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 メディア情報学・データベース
研究機関静岡大学

研究代表者

立蔵 洋介  静岡大学, 工学部, 助手 (30372519)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードユーザインタフェース / 音場再現 / 逆フィルタ / 適応的補正処理 / 線形伸縮処理 / 打ち切り特異値分解 / 制御点数
研究概要

本研究課題の目的は,音場再現システムにおいて,再生室内の環境が変化した場合でも高品質な再現音を保持する方法を提案することにある.科学研究費交付期間内においては,逆フィルタの観点から上記目的の達成を目指す.
本年度はまず,前年度に得られた知見を元に,インパルス応答の温度補正処理の更なる改良と高速化を行った.まず,インパルス応答そのものの伸縮処理において,時間領域信号の分割数と計算量,補正制度の関係を明らかにした.さらにこの高速化の考えを適応的温度補正処理のアルゴリズムにも適用できることを見出し,適応システムに実装した.その結果,伸縮処理に必要なパラメータの導出も高速に推定できることがわかり,音場再現システムにおける温度補正処理を大幅に高速化できることがわかった.
次に,室内伝達系の変動に対するロバスト化として,変動に応じて各制御点の制御帯域を切り替える方式を見出し,数値計算により検討を行った.その結果,制御点の配置関係と各周波数における不安定性の関係を適切に見極めることにより,音の再現制度の劣化を相当に抑制することができた.本方式では,適応のための計算量が少なくて済むことから,大規模な音場再現システムの実現に大きく寄与するものと考えられる.
さらに,温度補正処理と逆フィルタ緩和処理の統合に関する基礎検討を行った.これまでは各アルゴリズムを直列に処理していたが,今回は観測信号に応じてどちらか一方のみの処理を行うことができるよう,各処理のスイッチングの導入を試みた.その結果,従来の直列処理よりも高品質に音を提示できる見込みがあることがわかった.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] マルチチャネル音場再現における適応的温度補正の高速化手法2007

    • 著者名/発表者名
      矢井友樹, 宮部滋樹, 猿渡洋, 鹿野清宏, 立蔵洋介
    • 雑誌名

      日本音響学会春季講演論文集

      ページ: 98-98

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Sound reproduction system with switching pass band range on every control point2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Tatekura, T.Watanabe
    • 雑誌名

      ASA/ASJ Joint Meeting

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 音場再現システムにおける制御点配置と制御帯域の検討2006

    • 著者名/発表者名
      渡邉健, 立蔵洋介
    • 雑誌名

      日本音響学会秋季講演論文集

      ページ: 87-87

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] マルチチャネル音場再現における高速温度補正処理2006

    • 著者名/発表者名
      矢井友樹, 宮部滋樹, 猿渡洋, 鹿野洋宏, 立蔵洋介
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 EA2006-26

      ページ: 7-12

    • NAID

      10018224407

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 多チャネル音場再現における温度補正処理の高速化2006

    • 著者名/発表者名
      矢井友樹, 宮部滋樹, 猿渡洋, 鹿野清宏, 立蔵洋介
    • 雑誌名

      日本音響学会秋季講演論文集

      ページ: 41-41

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] On-line relaxation algorithm applicable to acoustic fluctuation for inverse filter in multichannel sound reproduction system2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Tatekura, S.Urata, H.Saruwatari, K.Shikano
    • 雑誌名

      IEICE Trans.Fundamentals Vol.E88-A, no.7

      ページ: 1747-1756

    • NAID

      110003213509

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 温度補正と緩和処理を用いた適応的逆フィルタによる多チャネル音場再現2005

    • 著者名/発表者名
      開原雄介, 宮部滋樹, 猿渡洋, 鹿野清宏, 立蔵洋介
    • 雑誌名

      日本音響学会秋季講演論文集

      ページ: 108-108

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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