研究概要 |
バイオメトリクスに代表される,個人的特徴を用いた認証システムの様々な問題点を解決するために,生理的特徴と動作的特徴を組み合わせ,相互の問題を補完し解決することを目的とし,「握る」という行為を用いた個人認証システムの実装を行った. 握るという動作は日常的な行為であり,把握動作に使用される「手」にはその大きさ,形状に個人差異があるため把握時の圧力分布から生理的特徴を抽出することが可能である.また,把握動作は圧力とその分布の時間変化の時間推移という動作的特徴であり,第3者がそれを見てまねをすることは非常に困難である. 本システムでは,圧力センサーを多数内蔵したシリコンゴム製の反球形型入力デバイスを「ユーザが決定」した把握パターンで把握をすることにより,圧力分布と圧力変化の時間推移を把握動作データとして収集し,登録データとDPマッチングを行い比較,認証を行う.
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