研究課題/領域番号 |
17700127
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
|
研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
熊野 雅仁 龍谷大学, 理工学部, 実験助手 (50319498)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 映像文法 / ディジタルシューティング / ディジタルカメラワーク / 映像コンテンツ生成 / 映像撮影支援 / 古典的デクパージュ / コンテンツ生成 / 映像撮影ナビゲーション / 状況認識 / スポーツ映像 / サッカー |
研究概要 |
ディジタルシューティングでは、高解像度の映像から、どのような概念に基づいて映像を切り出し、二次的な映像を作り出すべきかという背景概念が必要となるが、既に広汎している基本概念は1910年代から40年代の古典的アメリカ映画で培われた映像撮影・編集技法の特徴を捉えた、古典的デクパージュが指し示す概念である。本研究では、その概念が、今日の映画、特にTV放送において、一般大衆の誰もが自然に受け入れる映像表現法と成り得たために、一般大衆を相手にするTV放送の制作現場で支配的な制作概念となっていることを示し、ディジタルシューティングに応用できる背景概念として整理した。その技法は、第一に、見る者にとってだけではなく、先人の優れた表現法を分析し、見本として学び、優れた弁論家を目指す古来の文法学の姿勢と同等であることや、わかりやすさ、内容の効率的な伝達を目指しつつ、優れた技法は意識されず、内容への没入を誘導する、文学の美学としての「技法の隠蔽」を実現し得る概念に基づく体系であるとして、整理した。これらの概念は、映像制作の新人、素人、また、映像を自動生成する計算機システムが見本とし、映像の基本的品質を保つために役立つ。また、ディジタルシューティングでは、仮想カメラが動的にフレームを駆動するため、その動的軌跡について自己評価を行いながら仮想的撮影を行うための高速な動的カメラワーク解析法とカメラワークの善し悪しを判定する評価法が必要となる。プロの撮影者による映像では、問題が起こりにくいため、素人による単一ショット撮影について、古典的デクパージュの概念に基づくカメラワークの問題点を分類し、評価法について研究を行い、ディジタルシューティングを実現する基盤技術について研究を行った。
|