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ブレイン・マシーン・インターフェイスのための課題切り替え機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17700167
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

松本 有央  産業技術総合研究所, 脳神経情報研究部門, 研究員 (00392663)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード連想記憶モデル / シナプス減衰 / 課題切り替え / 引き込み領域 / 主成分分析 / 前頭葉 / ニューロン集団 / 課題の切り替え
研究概要

本研究では認知機能に重要な役割を果たしている前頭葉の神経細胞の活動を定性的に説明する人工神経回路網を構成することを目的とする。特に課題を切り替えて行っているサルの前頭葉の神経細胞活動を説明する人工神経回路網を構成する。これは前頭葉を損傷している患者に対して,認知機能を回復するためのブレイン・マシーン,インターフェイス(BMI)を構成するのに役に立つ。平成19年度は人工神経回路網の開発をおこなった。BMI研究において外界の変化によって,脳内のニューロン活動が変化することが知られている。例えば,ニューロン活動から腕の運動軌道の情報を抽出して,それを用いてロボットアームを操作するときに,始めはうまくロボットアームを操作できないが,次第にニューロン活動が変化してロボットアームを操作できるようになる。このときニューロン間のシナプス結合が動的に変化したと予想される。これは,高頻度のシナプス入力がニューロンに入った時に,シナプス荷重が減少するシナプス減衰と呼ばれる現象により示唆されている。このようにシナプス減衰現象は重要な役割を果たすと予想されているが,その機能的な役割はよく分かっていない。そこで人工神経回路モデルである連想記憶モデルにシナプス減衰モデルを組み込んで,シナプス減衰が連想記憶モデルにどのような影響を与えるかを調べた。その結果,連想記憶モデルの引き込み領域は拡大した。これは,入力により多いノイズが入ったときでも,正しくパターンを想起できることを意味している。先行研究において,連想記憶モデルを用いて脳内の神経細胞の挙動を定性的に再現できることが分かっている。それゆえ,今回のモデルを発展させることで,課題の切り替わりという外界の変化によって,シナプス結合が動的に変化したときの人工神経回路モデルを開発でき,課題切り替え機能を補填する人工神経回路モデルの開発につながる。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Retrieval Property of Attractor Network with Synaptic Depression2008

    • 著者名/発表者名
      N.Matsumoto, D.Ide, M.Watanabe, & M.Okada
    • 雑誌名

      Journal of the Physical Society of Japan 76

      ページ: 84005-84005

    • NAID

      110006366845

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 前頭連合野ニューロン集団の単一試行活動に基づく多次元意志決定の予測2007

    • 著者名/発表者名
      松本 有央, 長谷川 良平
    • 学会等名
      第30回日本神経科学大会・第50回日本神経化学会大会・第17回日本神経回路学会大会合同大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-09-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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