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探索的データ分析における自然言語と情報可視化の協調方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17700168
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所

研究代表者

松下 光範  日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 協創情報研究部, 主任研究員 (50396123)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード探索的データ分析 / 自然言語対話 / 情報可視化 / インタラクション設計 / 自己内省行為
研究概要

本研究は、ユーザが多量のデータから有益な情報を見出すために行う探索的な分析行為を支援する技術の実現を目的としている。このような分析行為の支援の枠組みとして、ユーザが自然言語でシステムに質問し、システムが可視化表現(統計グラフ)でユーザに応答するインタラクションモデルを提案している。本年度は、(1)昨年度に試作したシステムを用い、被験者実験を行ってユーザの自己内省行為がシステムの操作にどのように現れるかにっいての分析、(2)テキスト情報と数値情報を併用した探索支援システムのモデル化と実装、を行った。(1)では、5人の被験者を対象として、10年分の売上高データの分析結果から今後の販売指針を立案するタスクを課し、その様子を観察した。その結果、被験者らは、探索過程で生じた疑問や得られた知見を振り返る際の手掛かりとして、付箋機能を用いてテキスト形式で外在化した表現だけでなく、オブジェクトの位置やサイズ変更といった操作で生じた視覚情報を用いられている様子が観察された。この結果から、外在化表現と内的資源(記憶)とを適切に対応させる枠組みが、探索的データ分析支援にとって重要であることが示唆される。また(2)に関しては、動向情報を対象とし、それに対するユーザの関心(e.g.,最近数ヶ月のガソリン価格の変化、ここ数年の携帯電話加入者数の推移)に応じて時系列数値情報を統計グラフ(折線グラフ)として描画し、その上に関連する言語情報をその内容に応じたアイコンの形式で協調的に提示する方法を提案した。このアイコンは言語情報へのポインタの役割も兼ねる。これにより、ユーザは描画されたグラフ自体を自分の知りたい情報の概観(要約)として利用できるだけでなく、興味を持った箇所についてどのようなことが述べられているかを背景となっている文書群にアクセスすることで参照できるようになっている。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (14件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Elucignage : 探索的データ分析のための動向情報可視化インタフェース2007

    • 著者名/発表者名
      松下 光範
    • 雑誌名

      動向情報の要約と可視化に関するワークショップ第2回成果進捗報告会予稿集

      ページ: 17-18

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 変化を単位とした時系列情報の抽出と可視化2007

    • 著者名/発表者名
      加藤 恒昭
    • 雑誌名

      動向情報の要約と可視化に関するワークショップ第2回成果進捗報告会予稿集

      ページ: 33-39

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 言語表現と統計グラフの相互変換に関する基礎検討2007

    • 著者名/発表者名
      小泉 尚之
    • 雑誌名

      動向情報の要約と可視化に関するワークショップ第2回成果進捗報告会予稿集

      ページ: 57-60

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 自然言語と直接操作による探索的データ分析の支援-ユーザ観察に基づく一考察2007

    • 著者名/発表者名
      松下 光範
    • 雑誌名

      第8回WEBインテリジェンスとインタラクション研究会

      ページ: 67-72

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 言語情報と数値情報の相補的利用を目指した可視化手法2007

    • 著者名/発表者名
      松下 光範
    • 雑誌名

      2006年度人工知能学会全国大会講演予稿集

    • NAID

      130007421140

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] インテリジェントWebインタラクションにおけるファジィ処理の役割2006

    • 著者名/発表者名
      松下 光範
    • 雑誌名

      知能と情報 18巻2号

      ページ: 119-128

    • NAID

      110004729016

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 情報編纂 (Information Compilation) の基盤技術2006

    • 著者名/発表者名
      加藤 恒昭
    • 雑誌名

      2006年度人工知能学会全国大会講演予稿集

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 動向情報の要約と可視化-言葉と図で情報をまとめる-2006

    • 著者名/発表者名
      加藤 恒昭
    • 雑誌名

      情報処理 47巻9号

      ページ: 1013-1020

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 数値情報の補填とグラフ概形の示唆による複数文書からの統計グラフ生成2006

    • 著者名/発表者名
      松下 光範
    • 雑誌名

      知能と情報 18巻5号

      ページ: 721-734

    • NAID

      110004821178

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] コンテキスト保持による探索的データ分析支援の枠組2006

    • 著者名/発表者名
      松下 光範
    • 雑誌名

      知能と情報 18巻2号

    • NAID

      110004729028

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 動向情報テキストに基づく統計グラフ描画方式の検討2006

    • 著者名/発表者名
      松下 光範
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告「言語理解とコミュニケーション」 595

      ページ: 25-30

    • NAID

      110004662883

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 動向情報テキストに基づく統計グラフ描画方式の検討2006

    • 著者名/発表者名
      松下 光範
    • 雑誌名

      動向情報の要約と可視化に関するワークショップ第一回成果進捗報告会予稿集

      ページ: 61-66

    • NAID

      110004662883

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Supporting Exploration and Reflection in Exploratory Data Analysis2005

    • 著者名/発表者名
      Mitsunori Matsushita
    • 雑誌名

      Proceedings of the 4th International Workshop on Chance Discovery

      ページ: 3-8

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Supporting Exploratory Data Analysis by Preserving Contexts2005

    • 著者名/発表者名
      Mitsunori Matsushita
    • 雑誌名

      Proceedings of the 9th International Conference on Knowl edge-Based Intelligent Information & Engineering Systems 1

      ページ: 540-546

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 意思決定支援システムとネットビジネス2005

    • 著者名/発表者名
      藤本 和則
    • 総ページ数
      190
    • 出版者
      オーム社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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