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視覚の誘導場理論の多次元化のための要因検証とそのモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 17700234
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 感性情報学・ソフトコンピューティング
研究機関名古屋大学

研究代表者

工藤 博章  名古屋大学, 情報科学研究科, 助教授 (70283421)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード視覚の誘導場 / 視覚情報処理 / 感性情報 / 心理実験 / 視覚モデル / 視覚心理 / 生体情報計測 / ヒューマンインタフェース
研究概要

本研究では,視覚の誘導場(視覚刺激から周囲への影響を示すポテンシャル場)に対して,色彩等の要因を検討し,モデル化を通じて,感性評価の指針を示すことを目的としている.
本年度は,視覚の誘導場の形成を説明するモデルの一つである側抑制を取り上げ,側抑制モデルで予測される視覚の誘導場の分布と計測結果の比較を行った.
視覚の誘導場の古典的な計測は,ポジ型指標の外側についての上弁別閾だけを測定するものである.これに対して,ネガ/ポジ型指標での視覚の誘導場を図形外側,内側それぞれの上下弁別閾の測定を行った.これにより,指標の図形背景近傍で,下弁別閾が,より低下し,距離が離れるに従って,低下の度合いが小さくなる分布であることを確認している.
一方,側抑制モデルで説明されるマッハ効果を生じる指標を用い,この指標に対して,測定対象1の範囲外の位置で,等明度を再現することによる知覚明度を測定する実験を行った.これにより,上下弁別閾とも指標の明るい側ではより明るく,暗い側ではより暗く知覚される,マッハ効果に従った分布が得られた.
これにより,視覚の誘導場の分布と,側抑制モデルでの知覚輝度の分布は,一致しないような結果となった.
しかしながら,計測手順として,視覚の誘導場は指標対象内で等明度になった輝度を測定し,マッハ効果は指標対象外で等明度になった輝度を測定することを行っている.前者は知覚輝度に勾配が生じた中での測定であり,後者は知覚輝度分布が平坦な指標内での測定である.これを考慮すると,知覚される輝度は,後者のように分布しているが,前者の測定の際には,周辺部の知覚輝度分布の勾配により,より明るく,あるいはより暗く知覚されている可能性が考えられる.
このように,側抑制説で分布を説明できる可能性を指摘した.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 視覚の誘導場を形成する上下弁別閾に対する側抑制モデルによる検討2007

    • 著者名/発表者名
      工藤博章
    • 雑誌名

      電子情報通信学会2007年総合大会講演論文集

    • NAID

      110006460390

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 図形のネガ/ポジ表示による視覚の誘導場の効果~上下弁別閾の測定~2007

    • 著者名/発表者名
      安藤理恵
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会誌 61, 4

      ページ: 543-549

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] An Examination of the Distribution of Induction Field in Vision for Negative or Positive Type Images2006

    • 著者名/発表者名
      ANDO Rie
    • 雑誌名

      Vision 18, Supplement

      ページ: 140-140

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 視覚の誘導場における側抑制モデルの検討2006

    • 著者名/発表者名
      安藤理恵
    • 雑誌名

      日本神経回路学会第16回全国大会JNNS2006講演論文集

      ページ: 14-15

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 図形のネガ/ポジ表示による視覚の誘導場の分布と測定法の検討2006

    • 著者名/発表者名
      安藤理恵
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 105,608

      ページ: 53-58

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 色相の違いが視覚の誘導場に与える影響の測定2005

    • 著者名/発表者名
      安藤理恵
    • 雑誌名

      平成17年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集 0-260

      ページ: 1-1

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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