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短歌・俳句の作品評価の脳内基盤

研究課題

研究課題/領域番号 17700265
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 認知科学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

川畑 秀明  鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (70347079)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード俳句 / 印象評価 / 脳内基盤 / 速度印象 / SD法 / fMRI / 作品評価 / 時間印象 / 脳機能 / 共分散構造分析
研究概要

本研究では、特に俳句の認知過程とその脳内基盤について検討した。平成17-18年度に行った俳句印象に関するSD法データによる因子分析結果から、俳句印象の構造が他の感性刺激と同様に、評価性・活動性・力量性であることが明らかになっている。19年度は、MD法という研究者らが過去に開発した手法を用いて、それぞれの俳句刺激が、どの程度、モダリティに関連性があるのかを検討した。その結果、俳句印象と視覚の関連性が非常に高いものであることが認められ、また他の近刺激受容モダリティ、遠刺激受容モダリティがまとまった因子として浮かび上がってきた。次に、俳句の読みにおける速度感について心理学的に検討し、俳句刺激の速度印象と、俳句を読んでいる時の時間の印象との間に相関があることが明らかになった。つまり、ゆっくり時間が流れるように感じる俳句を読んでいる時には、その間の物理的な時間もゆっくりと感じる(あるいはその逆)というものである。さらに、俳句印象に関する脳内基盤についても機能的磁気共鳴画像診断法(fMRI)を用いて検討した。個別の俳句刺激に対し「美しい-醜い」や「静かな-賑やかな」などのSD法評定を行っている時の脳活動計測を行った。俳句印象の評価性・活動性・力量性ごとの因子評価と脳内活動との関連性について検討し、評価性については前頭前野、活動性については側頭葉や視覚野、力量性については補足運動野や前頭前野の活動が高くなることが明らかになった。これらの結果は、心理学的に印象評価の因子が個別性が高いことが認められているが、脳内活動のレベルでも同様のことが言えることを示すことができた。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 芸術と脳2007

    • 著者名/発表者名
      川畑 秀明
    • 雑誌名

      生体の科学 58

      ページ: 320-325

    • NAID

      40015608310

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 絵画認知における感性評価の脳メカニズム2006

    • 著者名/発表者名
      川畑秀明
    • 雑誌名

      認知神経科学 8

      ページ: 184-189

    • NAID

      130004388062

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 『俳句認知の脳内基盤』ワークショップ「俳句の魅力(2)-創作と読みへの心理学的アプローチー」2007

    • 著者名/発表者名
      川畑 秀明
    • 学会等名
      日本心理学会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2007-09-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] やわらかい「わたし」のつくりかた2005

    • 著者名/発表者名
      川畑 秀明
    • 総ページ数
      254
    • 出版者
      柏書房
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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