研究課題/領域番号 |
17700309
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三浦 健一郎 京都大学, 医学研究科, 科学技術振興助教 (20362535)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 脳 / 神経 / 視覚 / 運動視 / 視覚的注意 / 眼球運動 / 一次運動検出 / 二次運動検出 |
研究概要 |
本研究は、視覚的注意が運動視の情報処理に影響を与える時のメカニズムについて視覚誘導性眼球運動を調べることで明らかにしようとするものである。本年度ではこれまでの結果を再現するモデル構築および理解をさらに進めるための実験を行った。モデル構築の研究では、追跡眼球運動発現の制御システムモデルを構築し、視覚刺激の動きの信号が視覚的注意によって増大するという考え方でこれまでの結果を説明できることがわかった。また実験的研究においては、追跡眼球運動を対象とした実験において、受動的注意の効果が現れるまでに数十ミリ秒程度、能動的注意の効果が現れるまでに300ミリ秒程度の時間がかかること、視標への視覚的注意の効果は視標の動き始めの位置と動きの方向の両方に依存し、視標が現在視線を向けている位置に向かって動く時のみに追跡眼球運動開始時の眼の動きが増強されること等が新たにわかった。過去の研究において、追跡眼球運動の開始時の眼の動きには、視標が中心方向に向かう場合に大きいという非対称性が報告されているが、今回の結果はこの非対称性が視覚的注意と関係することを示唆する。また、追従眼球運動を対象とした研究において、眼球運動の対象の選択時に相互抑制メカニズムが関係することを示唆する所見を得た。本課題では、視覚的注意が運動視に及ぼす効果について、追跡・追従眼球運動開始部の眼の動きに着目して調べ、その効果が刺激タイプ(一次運動、二次運動)によらないこと、視覚的注意の効果の時間的特性、視覚的注意の効果の非対称性、視覚的注意の基づくゲイン制御と相互抑制機構を示唆する所見を得た。これらの所見は、追跡眼球運動を用いた運動視における注意機能の測定法の開発に役立つと考えられ、今後さらに研究を発展させていく予定である。
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