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アミロイド前駆体タンパク質のガンマ切断部位を制御する因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 17700330
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関東京大学

研究代表者

舟本 聡  東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (10345043)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード脳神経疾患 / アルツハイマー / アミロイドベータ
研究概要

ガンマ切断部位を制御する因子のスクリーニングのため、ガンマセクレターゼの試験管内Aβ産生系の確立を試みた。培養細胞から調製した膜フラクションを界面活性剤CHAPSOで可溶化し、その遠心上清を膜抽出液とした。これに基質C99-FLAGを添加し、Aβの産生を検討した。Aβは反応時間依存的・基質濃度依存的に産生されることがわかった。この系ではAβ40、Aβ42、Aβ43、Aβ45、Aβ48、Aβ49の分子種が同定され、可溶化前の膜とは異なりAβ46の産生を確認できなかった。しかし、ガンマセクレターゼ活性はこれまで報告されている試験管内Aβ産生系と比較しても30倍以上あり、この系はAβ産生モデルとしてメカニズムの解明や阻害剤の開発への利用が期待できる。この成果は今年度はじめに雑誌the Journal of Biological Chemistryに受理され、その後国内外のさまざまな研究室でこの系が利用されている。
ホスファチジルイノシトールリン酸は脂質構成成分としては微量にしか含まれてないが、生体内でシグナル分子またはセカンドメッセンジャー前駆体として重要な機能を果たしている。ホスファチジルイノシトールリン酸がガンマセクレターゼにも影響を与えていることを考慮し、上記のガンマセクレターゼ測定系にホスファチジルイノシトールリン酸を添加し、産生されるAβとその分子種を調べた。その結果リン酸基数の上昇に伴い、Aβ産生が抑制されることを見いだした。他のリン脂質(ホスファチジルコリン)との混合で、Aβ42の産生が顕著になる条件を見いだした。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Equimolar production of Aβ and AICD by γ-secretase2007

    • 著者名/発表者名
      Satoru Funamoto et al.
    • 雑誌名

      Proceedings of the 10th International Conference on Alzheimer's Disease and Related Disorders (印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Equimolar production of amyloid β-protein and amyliod precursor protein intracellular domain from β-carboxyl-terminal fragment by gamma-secretase2006

    • 著者名/発表者名
      Nobuto Kakuda et al.
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 281

      ページ: 14776-14786

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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