研究課題/領域番号 |
17700333
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
藤永 竜太郎 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30335723)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | stigmoid body / 辺縁系 / 視床下部 / 内側扁桃体 / 分界条床核 / アンドロゲン受容体 / エストロゲン受容体 / HAP1 |
研究概要 |
ラット発達期における脳内のstigmoid body (STB)の出現変化及びステロイド受容体との関係を調べる目的で、STBのコア分子であるハンチントン病関連蛋白質HAP1(Huntingtin-associatedprotein1)の抗体を用いた免疫組織化学及びステロイド受容体に対する抗体を用いた二重免疫組織化学を行った。発達段階における内側扁桃体核と分界条床核のSTBの出現変化を定量化解析すると、胎生15日ではSTBはほとんど出現しておらず、発達にともない対象とした領域内の亜核においてその出現パターンは異なっていた。つまり胎生15日以降徐々にSTBが増加するパターント生後4日目で出現し始めるパターンが観察された。また、どちらにおいてもほぼ生後12日目にピークに達し、徐々に低下し老齢動物においては成獣と比べても顕著に少なかった。この解析の過程で、STBの抗原未知オリジナルマーカー抗体であるHpax-P2抗体のターゲット分子がHAP1そのものであることを明らかにし、論文発表を行った。成獣ラット脳におけるSTBとステロイド受容体であるアンドロゲン受容体との二重染色においては扁桃体や視床下部で強い共存関係を示し、また特に扁桃体においては他のステロイド受容体であるグルココルチコイド受容体との強い共存も観察された。ステロイドの動物皮下投与実験において、現在までの解析においてはSTBの顕著な発現変化は観察されなかった。
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