研究課題/領域番号 |
17700381
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
越後貫 成美 独立行政法人理化学研究所, 遺伝工学基盤技術室, 技師(研究職) (40373287)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 実験動物 / 発生工学 / 凍結保存 / 雄性生殖細胞 / 顕微授精 / マウス |
研究概要 |
誰にでもどのような場面でも即対応できる簡便な雄性配偶子の凍結保存技術の開発を目的として、雄マウスの精巣上体、精巣を組織のまま凍結チューブに入れて凍害剤や液体窒素等の特殊な道具を用いずに-80℃ディープフリーザーで凍結保存を行った。融解は凍結チューブを室温で水に浸けることにより行った。融解後、組織を細切して細胞の採取を行った。精巣上体精子、精巣精子、円形精子細胞をそれぞれマウス未受精卵に顕微注入して受精能について検討したところ、全ての細胞種より産仔が得られた。液体窒素なしで保存可能であることを応用して凍結サンプルのドライアイスによる輸送を試みた。イギリスから輸送後、日本において精巣上体精子、精巣精子、伸長精子細胞を用いた顕微授精-胚移植を行ったところ全ての細胞種より産仔が得られた。この結果よりドライアイスによる輸送後も受精能を保持していることが明らかになった。また、1年間、-80℃にて凍結保存した精巣および精巣上体由来の精子、伸長精子細胞、円形精子細胞からも産仔が得られ本法は長期保存も可能であることが明らかになった。さらに15年間、-20℃で凍結保存されていたマウス個体を融解して回収した精巣精子を用いて顕微授精を行ったところ、2系統から合計27匹の産仔が得られた。これらの産仔は形態学的に正常で成熟後に繁殖能も正常であることが確認された。これらの結果により、本凍結方法は簡便かつ安全に雄性配偶子を凍結保存ができ、ドライアイスによる輸送が可能な方法であることが明らかになった。つまり凍結技術や液体窒素等がない場合でも凍結保存が可能で、顕微授精技術のある研究室に輸送することで産仔獲得の可能性が考えられる有用な技術といえる。さらには凍結個体由来の精子でも産仔が得られたことより、永久凍土に眠る絶滅動物の精子を回収して近縁種の卵子に顕微授精することで産仔が得られる可能性も考えられる。
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