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機能性遺伝子探索のための一細胞の光単離法

研究課題

研究課題/領域番号 17700417
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関独立行政法人物質・材料研究機構 (2006)
独立行政法人理化学研究所 (2005)

研究代表者

中西 淳  独立行政法人物質・材料研究機構, 若手国際研究拠点, 主任研究員 (60360608)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード細胞接着 / ケージド化合物 / 自己組織化単分子膜 / 細胞回収 / 蛍光顕微鏡 / アドレナリン受容体 / クローニング / 官能基
研究概要

本研究では,細胞を用いた遺伝子クローニングを行うべく,細胞集団の中から特定一細胞を光単離する方法の開発を目指している.本年度は,以下の研究を行った.
1.細胞の光剥離法の開発
金基板上に光分解性基を介して末端に活性エステルを有するチオールの単分子膜を形成させた.活性エステル基にビオチンアミンもしくはエチレングリコールモノアミンを結合させた後,縞状に光照射を行った.それぞれの基板に対し,アビジン標識ビーズおよび蛍光標識蛋白質を作用させたところ,光照射領域ではこれらのアミンが解離していることが分かった.このことから,細胞膜上のインテグリンと相互作用するRGDペプチドをアミンとして用いることで基板上に接着した細胞を光剥離できると予想され,現在その検討を行っている.
2.細胞の選択的増殖法の開発
光分解性基によってカルボキシル基を保護した化合物で表面修飾したガラス基板をアルブミンなどのブロッキング剤を吸着させることで,光照射領域に選択的に細胞を接着させることができる.この基板上にパターン化したHEK293細胞に対し,その周辺領域を光照射したところ,光照射依存的に細胞増殖を誘導できた.同様のことは一細胞アレイ上でも実現可能であった.1で述べた細胞剥離とは別の戦略として,狙った一細胞を選択的に増殖させ,不要な細胞の増殖を抑制することでも細胞単離が可能であると考えられ,現在,この戦略の検討を行っている.
3.クローニング対象遺伝子の選別法の開発
タグ配列を有するアドレナリン受容体を数種類作成し,タグ導入位置とタグを色素標識した際の蛍光応答との関係を解析した.アドレナリンに対する蛍光強度変化はタグ導入位置に大きく依存していた.このことから,任意の位置にタグを導入したライブラリーの中から,蛍光強度を指標にアドレナリンに対して高感度に応答する遺伝子を選別できることが分かった.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 新規細胞アレイ作製法2006

    • 著者名/発表者名
      中西 淳, 前田瑞夫
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 218

      ページ: 125-128

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Preparation of Single-Cell Arrays on Photoactivatable Cell-Culturing Substrates2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Kikuchi, J.Nakanishi, T.Takarada, S.Inoue, K.Yamaguchi, M.Maeda
    • 雑誌名

      Proceedings of NanoBio Tokyo 2006

      ページ: 53-54

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] FRET-based Monitoring of Conformational Change of the β_2 Adrenergic Receptor in Living Cells2006

    • 著者名/発表者名
      J.Nakanishi, T.Takarada, S.Yunoki, Y.Kikuchi, M.Maeda
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 343

      ページ: 1191-1196

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ケージド細胞培養基板を用いる細胞アレイ作製2006

    • 著者名/発表者名
      宝田 徹
    • 雑誌名

      バイオインダストリー 23・1

      ページ: 6-11

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 異なる細胞を望みの位置に配置する2005

    • 著者名/発表者名
      中西 淳
    • 雑誌名

      Bionics 2・5

      ページ: 60-61

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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