研究課題/領域番号 |
17700448
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
吉田 輝 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (40347109)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / ラット / メントール / シストメトリー |
研究概要 |
前年度までの実験において、メントールの膀胱内注入が、正常ラットでは排尿閾値圧、排尿量、膀胱用量を低下させ、脊損ラットでは膀胱用量と残尿を著明に増加させ、排尿時膀胱内圧は変化しないことを明らかにし、メントールの膀胱内注入が正常ラットでは知覚神経のTRPM8に作用し排尿反射を促進し、脊損ラットでは膀胱平滑筋弛緩と排尿筋括約筋協調不全の誘発をきたす可能性を示す結果を得た。 1.脊髄損傷ラットの作製 SD系雌ラットで、深麻酔下で第9胸椎レベルで脊髄損傷を作製した。術後は1日3-4回の用手圧迫排尿で尿路管理を行い、3〜6週間後に以下の実験を行った。また正常ラットでも以下の実験を行なった。 2.カプサイシン感受性C線維の脱感作 イソフルレン麻酔下で125mg/kgのカプサイシンをシストメトリーの4日前に3回に分けて皮下注した。カプサイシンC線維の脱感作はEye wipe testにて確認した。 3.排尿反射に対するメントールの膀胱内注入の影響の検討 前年度と同様の方法でシストメトリーを実施した。カプサイシン前処置正常ラットではメントールの膀胱内注入により未処置ラットと同程度の排尿閾値圧、排尿量、膀胱用量の低下が認められ、排尿反射の促進にはカプサイシン感受性C線維は関与しないものと考えられた。一方、カプサイシン前処置脊損ラットではメントールの膀胱内注入により膀胱用量と残尿は著明に増加するとともに排尿時膀胱内圧も低下し、メントールがカプサイシン感受性C線維を介して排尿筋括約筋協調不全を誘発している可能性が示唆された。
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