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サッカー選手における高強度運動後の血中エネルギー基質の利用に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 17700512
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関東亜大学

研究代表者

大森 一伸  東亜大学, 人間科学部, 准教授 (20277792)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード乳酸 / スプリントトレーニング / 有酸素エネルギー / 間欠運動 / サッカー選手 / 回復期 / 血中乳酸濃度 / 酸素摂取量
研究概要

本研究では、超最大運動後に低強度運動の組み合わせトレーニングが間欠運動中の血中乳酸濃度の除去やパフォーマンスやエネルギー供給に及ぼす影響について検討した。
対象者は、大学サッカー選手12名であり、彼らを超最大のスプリントの後に20分間のジョグを行うS+J群6名と超最大のスプリントのみを行うS群6名に分けた。
スプリントの運動速度は、130%〜150%VO2peakであり、運動時間は約2〜3分であった。また、S+J群の20分間のジョグの運動強度は乳酸閾値の80%であった。運動は全てトレッドミルランニングであった。トレーニングは、1週間に5回の頻度で6週間行わせた。トレーニングの前後に、130%〜150%VO2peakでの超最大スプリントを15分間の低強度運動を挟んで2回繰り返す実験運動を実施した。実験運動ではスプリントの疲労困憊までの時間、酸素需要量、総酸素摂取量、総酸素借を測定した。また、低強度運動中の血中乳酸低下率を求めた。
トレーニングの結果、S+J群で最大下運動時の乳酸カーブが右にシフトした。スプリントの運動時間のトレーニング前後の変化率は、1本目がS群で12.3±6.6%で、S+J群は20.6±7.3%の増加であり、S+Jが高い傾向にあった(P=0.06)。スプリント2本目は、S群は3.9±7.8%で、S+J群は12.6±25.7%であり、両群で差は見られなかった。
トレーニング前後の総酸素需要量の変化率は、スプリント1本目は、S群の0.007±6.4%に対して、S+J群は16.2±14.9%であり有意に高かった(P<0.05)。スプリント2本目は両群で違いはなかった。
総酸素摂取量の変化率は、S群のスプリント1本目の14.9±9%に対して、S+J群は28.6±14.2%であり、S+J群が高い傾向であった(P=0.07)。スプリント2本目の総酸素摂取量の変化率は量群で同様であった。一方、トレーニング前後の総酸素借の変化率は、スプリント1本目、2本目ともに両群で違いはなかった。
超最大運動後に低強度運動を行うトレーニングでは、血中乳酸カーブが右にシフトしていたことから、乳酸利用能力が改善されたと考えられる。従って、超最大運動後に低強度運動を行うトレーニングでは、超最大運動中の乳酸を利用した有酸素エネルギー供給能力が向上し、パフォーマンスを改善させる可能性が示された。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Enhanced blood lactate removal during active recovery affects accum ulated VO2 and performance in subsequent supramaximal sprint.2007

    • 著者名/発表者名
      Kazunobu Omori
    • 学会等名
      第12回ヨーロッパスポーツ科学会議
    • 発表場所
      ユーバスキュラ/フィンランド
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 超最大運動後の動的回復中に血中乳酸を利用できれば酸素摂取量は低くなる2007

    • 著者名/発表者名
      大森一伸
    • 学会等名
      日本体育学会第58回大会
    • 発表場所
      神戸大学/兵庫県
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 「サッカー選手の特異的体力」長澤純一編『体力とはなにか-運動処方のその前に-』2007

    • 著者名/発表者名
      大森一伸
    • 総ページ数
      1
    • 出版者
      ナップ
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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