研究課題/領域番号 |
17700553
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生活科学一般
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研究機関 | 九州女子大学 |
研究代表者 |
立松 麻衣子 九州女子大学, 家政学部, 講師 (60389244)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 高齢者 / 地域 / 役割 / 相互関係 / インタージェネレーションケア / 地域居住 / 地域計画 / 生活支援 / 地域福祉 |
研究概要 |
本研究では、要援護高齢者が地域との相互関係を築くための一つの方法として、高齢者が生活の中で「役割」を実感できるケアを行うことが重要であると考えている。本年度は、昨年度の課題として挙がった、(1)高齢者と子どもが関わるインタージェネレーションケアについて、高齢者施設の種類・規模・接合状態別に、望ましい交流を考える、(2)子どもを媒介として施設と地域の関係を築く方法を考える、(3)施設側が地域にどのようにアプローチすべきかを考える、の3点の検証を行うために研究を遂行した。 まず、(1)については、昨年度に行った高齢者の「役割」作りにつながるインタージェネレーションケアの調査結果を、学会論文として発表するために分析を行うなかで、一定の方向性を確認することができた。次に、(2)(3)については、全国共生セミナー、全国宅老所フォーラム、全国校区地域福祉サミット等に積極的に参加し、日本における先進事例の把握や直面している問題について把握することができた。そして、高齢者が役割を持ちながら最期まで地域で暮らし続けるための、各種施設やコミュニティの役割や可能性について考えることにつながった。 さらに、日英米の高齢期の移住の理論と実践の把握および比較のためにイギリス訪問調査を行った。各国、移住を成功させるためには、移住先に高齢者の「役割」を準備しておくことが重要であると考えていることを確認した。そのなかで、日本では、移住先の「地域コミュニティ」「地域福祉」の充実が非常に重要であり、この点が他国と異なる点であることに気付いた。 本年度の活動の結果、高齢者が「持続的」に地域と関わりを持つためには、地域のあらゆる方面からのサポートと連動が必要であることがわかった。今後、高齢者と地域の「持続的」な関係を築くために、特に、「地域コミュニティ」「地域福祉」「地域医療」の協同による地域計画について考えていく。
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