研究概要 |
MLS(MedicalLearningSupportSystem)を平成17年度に構築し,18年度は,授業用コンテンツの配信システムであるストリーミングサーバを構築した.また,PodcastingとしてApple社のipodにデータを送信する仕組みを構築した.これにより授業コンテンツを携帯端末で持ち運べる仕組みが構築された.また,3Dコンテンツを構築した.構築したコンテンツは食道ガンの内視鏡オペである.シナリオ作成からはじまり,一般のデジタルビデオで撮影されたデータをもとに構築した.構築した3Dコンテンツはストリーミングで配信できるファイル形式でサーバにアップされ,Podcastingにも適応できた.また,病理画像を静止画で閲覧できるシステムを構築した.これにより学生はMLSから多くの病理画像を閲覧可能となり,学生側からは高い評価を得た.今回,構築した3Dコンテンツ作成に要した時間は,約6ケ月であった.平成19年度は,シナリオから3Dコンテンツ化までの作成を早くする方法を検討した.3Dコンテンツの作成には,医療用3DCG作成技術と医学的知識とWeb上で効率的に表現するための医療情報技術を持った3者が連携する必要がある.手術要所のビデオ,手書きの手術概略図や手術器具の写真などを3DCG作成者に提供する必要があったがファイルサーバを用いることで,順次送付した.また,e-mai1によるディスカッションを行うことで過去の行為が,時系列的に記録され,問題となるような遅延無く事実の確認を行うことが可能であった.ファイルサーバとe-mai1を利用することで,3DCGコンテンツの作成が円滑に行えるようになった.
|