• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

情報教育講義を補佐する電子コミュニティ支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17700614
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

篠沢 佳久  慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (80317304)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード情報教育 / e-learning / CSCL / グループウェア / 教育工学 / コミュニティ分析 / ネットワーク分析
研究概要

本研究においては,情報教育授業において学生の疑問を容易に解消するため,WWW上のスレッド型の電子掲示板システムを基本として,(1)講義に関連する重要な情報の自動抽出(2)FAQ自動作成(3)質問に対する自動回答といった機能を備えた授業の補佐的な役割を持つ電子コミュニティ支援システムの構築を試みた.昨年度までの研究成果により,教員の介入を必要とせずに,学生が相互に扶助しながら,疑問を解決していくためには,電子掲示板上において意図的に学生の発言を増やす(学生間のコミュニティを活性化させる)機能も必要であることが判明した.
そのため本年度は,昨年度提案したネットワーク分析によって電子コミュニティを視覚化する手法を,特に発言数の多いクラスに適用し,学生間のコミュニティの拡大化のプロセスを明らかにする分析を行なった.その結果,こうした形態の授業においては,一つの大規模なコミュニティから開始するのではなく,学生を複数のグループに分け,教員を中心とした小規模なコミュニティから開始する必要があることが判明した.そこで学生間のコミュニティの活性化の促進のために,下記の二つの機能を考案し,システムの改良を行なった.
(1)昨年度実装した学生の発言やその種類(講義に関する情報や雑談)を定期的に観察しながら,発言状況によって自動的に学生に発言を促す機能およびルールの精緻化
(2)ネットワーク分析によるコミュニティの視覚化の結果を利用し,教員および少人数の学生を含んだ小規模なコミュニティから開始し,類似したコミュニティもしくは活性化していないコミュニティと活性化しているコミュニティを結合し,段階的に大規模なコミュニティへと発展させていく機能
今後の課題としては,システムを講義に運用する際において教員の負荷が大きくなってしまったため,教員の負荷を削減する機能が必要であること,また運用方法(特にコミュニティの結合のタイミング)が難しいため,データをさらに収集した上で,システムの改善を行なっていく予定である.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 演習系授業向け電子掲示板上コミュニティのネットワーク分析を用いた考察2006

    • 著者名/発表者名
      篠沢佳久
    • 雑誌名

      経営情報学会誌 15・2

      ページ: 1-22

    • NAID

      110004798430

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 授業の補助的役割を持つ電子掲示板上コミュニティの活性化機能の提案2006

    • 著者名/発表者名
      篠沢佳久
    • 雑誌名

      経営情報学会2006年秋季全国研究発表大会予稿集

      ページ: 172-175

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] IS-BoardII : The bulletin board system to support information sharing for information education2005

    • 著者名/発表者名
      Tomofumi Uetake
    • 雑誌名

      11th International Conference on Human-Computer Interaction (CD-ROM)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 情報教育のための電子掲示板システムにおけるコミュニティを活性化させる機能の提案2005

    • 著者名/発表者名
      篠沢佳久
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス 2005・92

      ページ: 73-78

    • NAID

      110002952185

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 授業の補佐的役割を持つ電子掲示板上のコミュニティの分析2005

    • 著者名/発表者名
      篠沢佳久
    • 雑誌名

      経営情報学会2005年秋季全国研究発表大会予稿集

      ページ: 382-385

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi