研究課題/領域番号 |
17700631
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 総合研究大学院大学 (2006) 東京大学 (2005) |
研究代表者 |
伊藤 憲二 総合研究大学院大学, 葉山高等研究センター, 助教授 (90345158)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 科学技術社会論 / 産業用ロボット / ユーザー論 / ユーザー研究 |
研究概要 |
日本の初期における産業用ロボットに関して次のことが明らかになった。 1.日本におけるロボット、機械、そして科学技術の文化的位置づけに関して (1)産業用ロボットが導入された時期の目本は、文化的にロボットを受け入れやすい状況にあったことを確認した。その原因は、第一に、日本の文化・社会における科学技術の位置づけであり、第二に、日本の社会・文化におけるロボットというものに対する見方である。これは相互に関連しており、ロボットが未来の科学技術を象徴すると同時に、戦後日本の科学技術に対するきわめてポジティブな観点が、ロボットに対する見方をポジティブなものにしていた。それは鉄腕アトムなどの大衆文化におけるやはりロボットおよび科学技術に対するポジティブな表象を生み出し、そしてそのような文化表象が科学技術およびロボットに対するポジティブなイメージを流通・定着させていた。 (2)文化的要因だけでなく、そのほかに社会的・組織論的要因が働いていた。このこと自体はすでに指摘されていたことであるが、本研究でむしろ着目するのはこのような要因がしばしば隠蔽されていることである。 2.産業用ロボットにおけるユーザーの問題に関して (1)産業用ロボットのユーザーがロボットの製作にかかわり、やがてはマニュファクチャラーになるという課程を明らかにした。 (2)これに関連して、科学技術論におけるユーザーの問題に対して、ユーザーの捉え方に新しい視点を提示した。ユーザーは必ずしも大衆・消費者ばかりではない、という事である。それを実例をもって示した点は、ユーザーの概念的位置づけと、それに基づく技術のユーザー論において、一つの成果であると考えられる。
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