研究課題/領域番号 |
17710020
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境動態解析
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
定永 靖宗 大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (70391109)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | オゾン / 窒素酸化物 / 炭化水素 / 都市大気 / 平日と週末 |
研究概要 |
オゾンの"weekend effect"とは、都市域で比較的人間活動の少ない週末において、オゾンの前駆物質である窒素酸化物、一酸化炭素や炭化水素の濃度が平日と比べて低くなるにもかかわらず、オゾンの濃度が逆に高くなる現象のことである。平成19年度では東京都における"weekend effect"の解析を詳細に進め、大阪府との違いについて調べた。 前年度の研究では、大阪府においては"weekend effect"の要因として平日のほうがNO_x濃度が高く、以下の式(1)によってオゾンが消失し、結果として平日のオゾン濃度が低くなっていることが主な要因であると結論つけたが、 NO+O_3→NO_2+O_2 (1) 同様な解析を東京都の場合に適用したところ、年によって式(1)だけでは説明ができない場合かおることが明らかになった。更に、各年において、NMHCs(非メタン炭化水素)/NO_X比に対する朝からピーク時までのオゾンの増加量をプロットしてみたところ、式(1)で説明できる年については両者が無関係であったが、説明できない年についてはNMHCs/NO_x比が高くなるとオゾンの増加量大きくなる傾向が見られた。また、週末のほうが全体的にNMHCs/NO_X比が高く、NMHCs/NO_x比は光化学オゾン生成の指標となることから、東京は大阪と異なり、光化学オゾン生成速度が週末のほうが高くなることによって、"weekend effect"が発生するケースもあることが考えられた。
|