研究課題/領域番号 |
17710034
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境影響評価・環境政策
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
松本 安生 神奈川大学, 人間科学部, 助教授 (00272683)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 燃料電池 / 水素 / 社会的受容 / 階層分析法 / リスクとベネフィット / アイスランド / 屋久島水素ステーション / 相模原水素ステーション / 水素エネルギー / 社会的受容性 / アンケート調査 / 国際情報交換 |
研究概要 |
日本国内でも燃料電池技術の実用化に向けた取り組みが進められているが、現時点で人々が燃料電池技術のリスクとベネフィットをどのように理解し、その社会における受け入れを決定しているのかについてはこれまでにほとんど明らかにされていない。 そこで、本研究は燃料電池技術のリスクやベネフィットに対する主観的な認知と、その社会への受け入れに対する人々の態度(社会的受容)について、さらにそれらの主観的な認知と社会的受容との関連について、以下の2つの意識調査の結果をもとに分析を行った。 (1)神奈川県相模原市及び鹿児島県屋久島における市民意識の比較研究 電気分解法によりオンサイトで水素を製造する水素ステーションが設置された神奈川県相模原市及び鹿児島県屋久島を対象地域とし、燃料電池および水素燃料に対するリスクとベネフィットの認識および地域への導入意向についてアンケート調査を行い、両地域における市民意識の比較分析を行った。この結果、いずれの地域においても、コストの認識が導入意向に大きな影響を及ぼしていることを明らかにした。 (2)アイスランド及び日本の大学生における意識構造の国際比較研究 アイスランド及び日本における燃料電池車の普及政策に対する大学生の態度とその意思決定要因を階層分析法(Analytic Hierarchy Process:AHP)により構造的に明らかした。本研究では世界で最初の水素社会の実現を目指し、その最初の段階として燃料電池バスによる本格的な走行試験を行っているアイスランドの大学生を対象とし、日本(神奈川、鹿児島)の大学生との比較分析を行った。この結果、アイスランドの大学生では安全性に対する意識が燃料電池車の普及政策への支持に大きな影響を及ぼしていることを明らかにした。
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