• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

酸化還化遺伝子変異によるビスフェノールA高感受性に関するメカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17710050
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関(財)日本真珠研究所

研究代表者

渡邊 將人 (渡辺 將人)  (財)日本真珠研究所, 細胞生物学研究部, 研究員 (00321688)

研究分担者 三谷 なな子  (財)日本真珠研究所, 細胞生物学研究部, 研究員 (30342702)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードビスフェノールA / 環境ホルモン / 線虫 / 酸化還元
研究概要

我々は線虫の酸化還元遺伝子の変異が、環境ホルモンとして知られるビスフェノールAに対し高感受性を引き起こすことを見出した。本研究ではビスフェノールA高感受性を引き起こすメカニズムの解明を目的とする。酸化ストレスに対する感受性試験では、本変異体を高酸素濃度(90%酸素)下で飼育し、酸化ストレスに対する感受性を検討したところ、本変異体と野生型の感受性との間に有意な差はなく、本変異体の酸化ストレスに対して感受性は見られなかった。ビスフェノールAは活性酸素を発生させることが最近報告されたが、本変異体のビスフェノールA高感受性は、ビスフェノールAにより引き起こされる酸化ストレスによるものではないことが示唆された。次に、我々はビスフェノールAに高感受性を示す変異体としてコラーゲン変異体を報告しているが、本変異体とコラーゲン変異体の二重変異体を作製し、その二重変異体のビスフェノールAに対する感受性を検討したところ、感受性が高まることはなかったが、二重変異体は形態学的に明らかに変化のある表現型を示した。さらに本遺伝子の組換えタンパクを作製し、インスリン還元活性を測定したところ、ジスルフィド結合を切断する還元活性が観察され、同様結果がヒトホモログでも報告されており、さらにコラーゲンの合成・修飾の場である小胞体に局在することが報告された。本変異体はコラーゲン変異体と同等の感受性を示し、その二重変異体の感受性は変化がないことから、本遺伝子産物はコラーゲンの修飾に関する酵素であることが示唆され、本酸化還元遺伝子変異によるビスフェノールA高感受性は、本遺伝子変異が引き起こすコラーゲン合成もしくは修飾の異常によるものである可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi