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NO_2^-還元能に優れた活性汚泥微生物の解析及び処理槽におけるその維持方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17710059
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 環境技術・環境材料
研究機関横浜国立大学

研究代表者

新田見 匡  横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助手 (20377089)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード活性汚泥 / 脱窒 / nirS / 亜硝酸イオン / Sequencing batch reactor (SBR) / NO_2^-脱窒 / nir / PCR-RFLP / PCR-DGGE
研究概要

本研究の目的は、亜硝酸イオン脱窒速度の速い活性汚泥微生物群集を把握し、同群集を排水処理槽内に維持する操作因子を調べることであった。本年度は実験室規模の亜硝酸イオン脱窒リアクターを運転し、以下の事項について検討した。
1 炭素源の種類と亜硝酸イオン脱窒速度との関係
主な炭素源を酢酸塩、グルコース、メタノールとしたリアクター(RA,RG,RM)をそれぞれ運転し、亜硝酸イオン脱窒速度の比較を行った。結果、最大脱窒速度はRA、RM、RGの順に高かった。また最大脱窒速度に達するまでに要した馴致期間は、RA、RG、RMの順に短かった。以上より、炭素源として酢酸塩を添加することは、亜硝酸イオン脱窒速度の上昇に効果的であると分かった。なお各リアクターにおいて脱窒速度の高いときに採取した活性汚泥からは、類似した配列をもつ脱窒細菌の遺伝子(nirS)が検出された。それら配列はAlicycliphilus属の細菌のnirS配列に近縁なものであった。
2 汚泥滞留時間と亜硝酸イオン脱窒速度との関係
主な炭素源を酢酸塩としたリアクターを運転し、リアクターにおける汚泥の滞留時間を10日,6日,4日と変化させた。その結果、汚泥滞留時間が短いほど、活性の高い脱窒細菌が集積される結果を得た。なお滞留時間を4日としたときの活性汚泥より検出したnirS配列の半数以上は、Alioycliphilus属の細菌のnirS配列に近縁なものであった。
以上本研究では、亜硝酸イオン脱窒速度の速い活性汚泥微生物を遺伝子配列で把握し、同群集を処理槽内に維持する方法の1つとして、汚泥滞留時間の操作が有効であることを確認した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 亜硝酸脱窒リアクター内の活性汚泥微生物群集の解析2007

    • 著者名/発表者名
      今井 裕子
    • 雑誌名

      化学工学会学生発表会東京大会研究発表講演要旨集 9

      ページ: 105-105

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 亜硝酸塩脱窒リアクターの運転とリアクター内の活性汚泥微生物群集の解析2006

    • 著者名/発表者名
      新田見 匡
    • 雑誌名

      環境工学研究フオーラム講演集 43

      ページ: 44-46

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 各種活性汚泥の亜硝酸イオン脱窒速度の比較とその微生物群集構造との相関の解析2006

    • 著者名/発表者名
      大竹 弘晃
    • 雑誌名

      環境工学研究フォーラム講演集 43

      ページ: 50-52

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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