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微生物集積汚泥によるマンガン酸化物ナノ構造体の生産:新しい微量金属回収法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17710065
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 環境技術・環境材料
研究機関静岡県立大学

研究代表者

宮田 直幸  静岡県立大学, 環境科学研究所, 助手 (20285191)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード集積培養 / マンガン酸化物 / マンガン酸化菌 / バーネサイト / 重金属 / 資源回収
研究概要

本研究は、マンガン(Mn)酸化菌の集積培養によりMn酸化物ナノ構造体の微生物生産系を確立すること、並びに、Mn酸化物の金属イオンに対する高い吸着能力に着目して、新しい微量金属回収技術を開発することを最終目標としている。本年度は、集積培養系によるマンガン酸化物形成に関与する微生物群の役割を明らかにすることを目的として検討を行った。河川床生物膜および緩速ろ過池生物膜を植種として、2つのMn(II)酸化菌集積培養系(集積系Uと集積系K)を作製した。これらの集積系は、好気条件で酢酸ナトリウム、ペプトン、リン酸塩、Mn(II)を添加した水道水(TOC=15mg/L,T-N=3m9/L,T-P=3.5mg/L,Mn(II)=5.5mg/L)を用いて、回分培養により継代維持した。Mn(II)を添加した種々の培地を用いて従属栄養細菌のコロニーを形成させた結果、Mn(II)酸化活性をもつコロニーは全コロニー数の70%までの範囲で検出され、Mn(ll)酸化菌が高度に集積維持されているものと推察された。透過型電子顕微鏡観察の結果、集積系U、集積系Kともに、Mn酸化物と推測される沈積物に覆われた細菌細胞が認められた。集積系Uでは沈積物を保有した桿菌や有鞘糸状菌が、集積系KではこれらのほかPedoicrobium様の出芽細菌が観察され、各々の培養系において複数種のMn(H)酸化細菌が含まれることが示唆された。集積培養物について、16S rRNA遺伝子のPCR-DGGE解析を行ったところ、2つの培養物において泳動距離が一致する数本のDNAバンドが検出され、これらがMn酸化物の形成に関与している可能性が考えられた。今後、微生物群集構造の詳細を明らかにし、環境因子の及ぼす影響を検討することにより、集積培養系によるMn酸化物生産の最適化が図れるものと期待される。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Production of biogenic manganese oxides by repeated-batch cultures of laboratory microcosms2007

    • 著者名/発表者名
      N.Miyata, D.Sugiyama, Y.Tani, H.Tsuno, H.Seyama, M.Sakata, K.Iwahori
    • 雑誌名

      Journal of Bioscience and Bioengineering 103・5(印刷中)

    • NAID

      110006278726

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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