研究課題/領域番号 |
17710079
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ナノ構造科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
桑原 穣 熊本大学, 自然科学研究科, 助手 (60347002)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ナノ材料 / 表面・界面物性 / 微粒子 / 金微粒子 / 金ナノ粒子 / 四級アンモニウム化合物 / 多鎖型界面活性剤 / ロッド状金微粒子 / 金ナノロッド / 微粒子集合体 / 多孔性金微粒子 |
研究概要 |
1、直鎖二鎖型四級アンモニウム化合物を用いたロッド状金微粒子の合成と物性評価 直鎖二鎖型四級アンモニウム化合物を用いて、ロッド状金微粒子の合成を試みた。ロッド状金微粒子の合成には化学還元と紫外線照射を組み合わせた、新留らの方法を用いた。直鎖二鎖型化合物を、直鎖-鎖型化合物より低濃度条件で用いて合成条件を検討した。得られた分散溶液の紫外可視吸収スペクトル測定と透過型電子顕微鏡(TEM)観察により、金微粒子の分光特性および形状を評価した。楕円状(ロッド状金微粒子の縦横比が小さい)金微粒子が観察された。 Seed法を用いた場合と異なり、縦横比の大きなロッド状金微粒子は形成しなかった。 2、側鎖三鎖型四級アンモニウム化合物の合成 側鎖三鎖型四級アンモニウム化合物の合成を試み、目的とする2種類の化合物を合成した。 3、側鎖三鎖型四級アンモニウム化合物を用いたロッド状金微粒子の合成 側鎖三鎖型四級アンモニウム化合物を用いて、ロッド状金微粒子の合成を試みた。ロッド状金微粒子はSeed法により合成した。側鎖三鎖型化合物は水への溶解度が低く、高濃度領域における検討は不可能であった。直鎖-鎖型化合物では低濃度領域において非球状金微粒子が合成できなかったが、その濃度領域においても側鎖三鎖型化合物を利用することでキューブ状やマルチポッド状といった特異的な形状を有する金微粒子が得られた。紫外可視吸収スペクトル測定から特異的な形状に由来すると考えられる吸収が観察され、TEM観察の結果を支持した。
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