研究課題/領域番号 |
17710088
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
熊代 良太郎 東北大学, 高等教育開発推進センター, 助手 (00396417)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ナノクラスタ物質 / ゼオライト / カーボンナノチューブ / 空洞共振法 / 物理ドーピング / 表面修飾 / 電界効果型素子構造 / 薄膜 / フラーレンナノチューブ |
研究概要 |
第一に、ナノクラスタ物質を内包したナノ多孔体試料として、LTAおよびFAUゼオライト細孔中にアルカリ金属クラスターを形成させた試料を調製した。作成した試料についてX線回折による構造決定ならびに磁気測定を行い、アルカリ金属クラスター形成とナノスケールのクラスター特有の磁気的特性の発現を確認した。また、これらの結果を踏まえ空洞共振法による非接触電気的物性の検討も試み、接触抵抗を除いた正確な伝導特性を得た。これらの成果は2006 MRS Fall Meeting、日本物理学会2007年春季大会において発表を行った。第二に、ナノ多孔体物質の外部表面に対する異種物質修飾による電子物性制御、ならびにナノクラスタ物質電界効果型トランジスタ構造における伝達特性の検討を行った。ナノ構造を有する半導体であるカーボンナノチューブに対して、ヘテロ原子含有有機官能基を用いた外部表面修飾を行い、電界効果型素子構造を用いた物理ドーピングによる電気的特性の制御を検討した。その結果、ナノ構造半導体の電気的特性が外部表面に対する修飾により変化することが明らかとなり、これらの変化が電子状態および構造の変化に起因するものであることが電荷密度計算や結晶構造解析の結果から示唆された。これらの成果は2006 MRS Fall Meetingで発表した。また国内学会においても10件の発表を行った(フラーレン・ナノチューブ総合シンポジウム、日本物理学会秋季大会など)。
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