研究課題/領域番号 |
17710142
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
高野 博史 富山県立大学, 工学部, 講師 (40363874)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 虹彩認証 / なりすまし / バイオメトリクス / セキュリティ / 回転補正 / ニューラルネットワーク / 瞳孔収縮率 |
研究概要 |
虹彩認証率を向上させるために、局所領域の輝度変化を特徴量とした虹彩コード化手法の開発および評価と虹彩コード生成アルゴリズムの小型虹彩認証装置への実装を行った。 1.局所領域の輝度変化を特徴量とした虹彩コード化手法の開発および評価 実環境での使用においても十分な認識率を得るために、局所領域の輝度変化を特徴量とした新たな虹彩コード生成法を開発した。本手法を用いることにより、周辺の光環境の影響を受けにくいという利点がある。実環境を想定して構築した実験システムにより、被験者15人に対して虹彩模様を撮像し、得られた虹彩画像を用いて新虹彩コード生成法の認識特性を調査した。解析の結果より、従来手法では等誤り率(本人拒否率と他人受入率が等しくなる誤り率)が7.9%であったのに対して、新虹彩コード生成法では等誤り率が0%となり、飛躍的に認識性能を向上することができた。 2.虹彩コード生成法の小型CPUボードへの実装 平成18年度では、カメラで撮像した目画像から虹彩領域を抽出するアルゴリズムをFPGAおよび小型CPUボードに実装し、その動作を確認した。平成19年度では、取得した虹彩画像から虹彩認識に用いる虹彩コード生成アルゴリズムおよび回転補正アルゴリズムを小型CPUボードに実装した。また、FPGAに実装した瞳孔検出について、ラベリングで求めた周囲長に誤差を含んでいたため、瞳孔径にも誤差が生じるという問題点があった。そこで、垂直方向および水平方向に対する黒画素のヒストグラムを利用した瞳孔径計測法および瞳孔中心検出をFPGAに実装することにより解決した。さらに、虹彩端検出の精度を向上させるために、ラプラシアンフィルタからPrewittフィルタに変更した。
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