• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

空間的クラスタリング手法の開発とその都市・地域データへの実証的適用

研究課題

研究課題/領域番号 17710144
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学・安全システム
研究機関明海大学

研究代表者

増山 篤  明海大学, 不動産学部, 講師 (50322079)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードクラスタリング / 空間データ / アルゴリズム / 地理情報科学 / 計算量
研究概要

本年度は、まず、昨年度まで開発してきた空間的クラスタリング手法が、より一般的な場合でも利用可能であるかどうか理論的に検討した。昨年度までのものは、メッシュデータというごく限られた形式の空間データにのみ適用可能なものである。しかし、ある条件を満たすように、空間オブジェクト間の隣接関係を定めることで、より一般的なベクター形式データに対しても、この手法が利用できることを示した。
次に、空間的クラスタリングアルゴリズムを実装したプログラム開発を行い、数値例および地価公示データに対する適用を行った。そして、幾つかの好ましい性質を満たす部分領域への分割が得られることを明らかにした。より具体的には、第一に、群内分散によって部分領域の均質性を評価したとき、群内分散が非常に小さく押さえられていることを示した。第二に、隣り合う部分領域は、(属性値の点でみて)顕著に異なった性質を持ち、またその顕著さは統計的に有意であることを示した。
また、既存研究のサーベイをさらに徹底し、より包括的なレビューに基づいた上で、本研究の位置づけや新規性を明らかにした。特に、地理学分野においては、AZP (Automatic Zoning Procedure)と呼ばれる空間的クラスタリング手法があるが、この手法との優劣比較を行った。そして、本研究で開発した手法は、局所最適な部分領域への分割ではなく、大局的最適であるという意味で優れていることを示した。また、建築・都市工学においては、各種情報量規準を援用し、空間的クラスタリングを行う手法が開発されてきた。そして、この種の手法との比較したとき、本研究で開発した方法は、ノイズ状の微細な部分領域を生み出しにくいという点で優れていることを示した。
以上の研究内容をまとめた内容は、平成18年度内には公刊されていない。しかし、地理情報科学分野雑誌に投稿したものが、すでに受理されており、平成19年度には、審査付き学術論文として出版されることが決定している。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 一つの空間的領域を複数の均質部分領域へ分割する方法2005

    • 著者名/発表者名
      増山 篤
    • 雑誌名

      都市計画論文集 40・3

      ページ: 145-150

    • NAID

      130006947415

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 空間的クラスタリングを実行する効率的な計算方法の提案2005

    • 著者名/発表者名
      増山 篤
    • 雑誌名

      日本不動産学会学術講演梗概集 21

      ページ: 65-68

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi