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地震関連大気擾乱の発生メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 17710151
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 自然災害科学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

鴨川 仁  東京学芸大学, 教育学部, 助手 (00329111)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード地震 / 大気圏擾乱 / VHF帯電磁波
研究概要

1970年代以来、大地震の前に大気圏・電離圏にも擾乱が現れるという論文が各国の研究者によって数多く発表されているが、それらの実在性についてはやや否定的な立場の研究者も多く、議論は極めて活発に行なわれている。確かに大地震の発生は同一箇所では頻度が高くないことから相関がとりにくく、統計的に有意性を証明するのは困難ではあるが、申請者は本研究を通してこれらを含む諸問題の解決に努め、大気圏・電離圏擾乱現象の実在性をより肯定的に示す結果を出した。次に本研究の主課題である擾乱を説明できるメカニズムであるが、過去の多くの研究者が提案しているいくつかのモデルを詳細にレビューしどのようなメカニズムが可能性高いかを調べ検証をした。そのうち有力なもののひとつは地震発生前の地中よりのラドン放出による地表面上の大気電場異常の発生、もう一つは地表面の温度変化による大気重力波の発生であることがわかった。本研究では、大気電場との関連を調べたがいくつか報告されているモデル計算で示されているような現象は見られなかった。同様に、大気重力波についても、大気重力波発生の場所をGPS-TECにて探知する方法を開発し調べたが同じく地表面の異常現象は見られなかった。一方、潮汐、大地震の地震動、超高層ビルの建設が地震のトリガーになるという研究が近年盛んであるが、大気圏・電離圏擾乱原因となりうる対地雷と地磁気擾乱などが地震活動を励起させる可能性もあることをいくつかの観測事実から指摘し今後の研究の課題として提示した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Preseismic Lithosphere-Atmosphere-Ionosphere Coupling2006

    • 著者名/発表者名
      Masashi KAMOGAWA
    • 雑誌名

      EOS 78

      ページ: 417-424

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 電磁気学的手法による短期的地震前兆の観測的研究の現状2006

    • 著者名/発表者名
      長尾年恭, 鴨川仁, 服部克巳
    • 雑誌名

      地震 59

      ページ: 69-85

    • NAID

      10020293983

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Ionospheric GPS total electron content (TEC) disturbances triggered by the 26 December 2004 Indian Ocean tsunami2006

    • 著者名/発表者名
      J.Y.Liu, Y.B.Tsai, K.F.Ma, Y.I.Chen, H.F Tsai, C.H.Lin, M.Kamogawa, C.P Lee
    • 雑誌名

      J. Geophys. Res 111, A5

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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