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臨床医薬研究におけるアフターケア倫理の構築

研究課題

研究課題/領域番号 17720001
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 哲学・倫理学
研究機関武蔵工業大学 (2007)
東北大学 (2005-2006)

研究代表者

山本 史華  武蔵工業大学, 知識工学部, 准教授 (20396451)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード倫理学 / 薬学 / アフターケア / 医薬開発 / 臨床研究 / 治験
研究概要

日本医学哲学・倫理学会第25回大会において研究発表した内容を「臨床研究におけるアフターケア倫理 その理念の提示」というタイトルの論文にまとめなおし、同学会に投稿、受理された。同論文は『医学哲学 医学倫理』第25号に掲載された。本論文は、本課題「臨床医薬研究におけるアフターケア倫理の構築」の総括となる論文である。これまでの臨床医薬研究では、なぜ事後の視座が忘れられてきてしまったのかを分析し、どのように生命医学倫理の四原則を解釈していけば、我々は事後の視座を獲得できるのか、またそれを次の事前に結びつけていくには何を理念とすべきかを具体的に示した。
本課題を遂行するうえで痛感したことを記しておくと、一般人の、臨床研究に対する認知度や関心の低さが研究を遅滞させているということである。臨床研究は、対象が患者であれ健常者であれ、基本的に、一般のヒトを対象にした研究である。一般人の認知度が低く、さらにマスコミの報道も少ないため、研究の事後に起こる様々な問題が問題として浮上してこない。被験者の声を掬い上げるなどして、社会的な認知度と受容性を高めていく地道な作業が今後求められるべきだろう。
研究代表者は、平成19年4月にこれまで所属していた薬学部を離れ、工学系の大学へと転任した。これは本課題の遂行にとって大きな障碍となったが、臨床研究を医薬だけの問題とせずに、もっと広い視座、つまり科学技術と社会の接点という視座から捉え返す契機にもなった。例えば、「リスク・ベネフィット評価」をTA(Technology Assessment)やCBPR(Community-based participatory Research)といった観点から見直す作業が不可欠だと考えるようになった。この問題は今後も継続して考察していき、成果を発表する予定である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 臨床研究におけるアフターケア倫理 その理念の提示2007

    • 著者名/発表者名
      山本 史華
    • 雑誌名

      『医学哲学 医学倫理』 第25号

      ページ: 31-39

    • NAID

      110006952306

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 忘れられた正義の復権 臨床研究におけるアフターケア倫理の構築2005

    • 著者名/発表者名
      山本史華
    • 雑誌名

      モラリア 12

      ページ: 93-115

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 無私と人称 二人称生成の倫理へ2005

    • 著者名/発表者名
      山本史華
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      東北大学出版会
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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