研究課題/領域番号 |
17720018
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
今井 祐子 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (00377467)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 近代美術史 / ジャポニスム / 日仏文化交流史 / 陶磁史 / フランス |
研究概要 |
1.平成19年度実施した調査では、下記の事項を確認した。 (1)美術商ジークフリート・ビングに関する調査 パリ装飾美術館に現在所蔵されているビング関連コレクションの中の日本陶磁器について 調査し、ジャポニスムの時代に雑誌などで広く紹介されたビング旧蔵の東洋陶磁器がパリの装飾美術館に現在所蔵されている事実を確認した。この中に含まれる日本陶磁器(約80点)の殆どが、日本国内向けに作られたと思われるもので、いわゆる19世紀後半に海外輸出向けに製造された輸出品とは大きく異なる特徴を持つものであることが判明した。これにより、本研究の眼目である、ビングと蜷川式胤の日本陶磁器に向けるまなざしの類似点を確認することができた。 (2)アーレンス商会の活動に関する調査 横浜開港資料館における明治期の新聞の調査により、1880年代初頭にアーレンス商会横浜支店から欧米へ工芸品が輸出されていた事実を確認した。しかし、それを受けてマルセイユ商工会議所古文書館で実施した調査では、日本からの輸出品に関する情報を得ることは叶わなかった。 ロンドン市ギルドホール図書館にて、パリの美術商ビングと取引のあったアーレンス商会のロンドン支店に関する調査を行った。いわゆるシティ(ロンドンの金融街)の商工人名録を確認することにより、19世紀後半に設置された同商会のロンドン支店はシティ地区の中に店舗をもち、「船積会社」として活動していたことを確認した。
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