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ジャン=リュック・ゴダールの後期作品における歴史と記憶のテーマに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720023
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 美学・美術史
研究機関関西大学

研究代表者

堀 潤之  関西大学, 文学部, 専任講師 (80388412)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード芸術諸学 / 映画学 / 表象文化論 / 映画研究 / ジャン=リュック・ゴダール / 歴史 / 記憶
研究概要

今年度は、2006年5月11日から8月14日まで、パリの国立ジョルジュ・ポンピドゥー・センターにて、ジャン=リュック・ゴダールが構想した展覧会《ユートピアへの旅》Voyage(s) en utopieが開催され、同時に関連作品を含む包括的なレトロスペクティヴが行われたため、当初の予定通り、夏に一ヶ月程度の出張を行い、日本では入手しがたい作品の閲覧と資料の収集に努めることを研究の主眼とした。出張中には、滅多に上映されない多数の関連作品のほか、特に著作権の観点から一般公開の望めないゴダールの最新作『真の偽造パスポート』Vrai faux passeportを展覧会場内で詳細に閲覧することができた。
また、展覧会そのものは、ゴダールが映像作品ではなく、初めて美術館という空間内で仕事をしたという点で重要であり、ソフト化などによって再現性が得られることも考えにくいため、詳細に観察し、本展覧会の内容と意義を論文「ポンピドゥー・センターのゴダール-《ユートピアへの旅》をめぐる覚書」にまとめた。より具体的には、3つの部屋から成る本展覧会には、『映画史』で試みられたモンタージュの手法を、今日の家庭的空間における映像の地位の考察や、20世紀の映像体験の理念型としての映画芸術の再考といったテーマに応用した部屋に加えて、最終的には挫折した当初の企画《コラージュ・ド・フランス》Collage(s) de Franceのマケット群を展示した部屋があり、とりわけその部屋がどのように90年代以降の映像作品でゴダールが追究してきた諸テーマを別のかたちで探究しているのかを検討した。
さらに、それと並行して、研究内容との関連性が深いコリン・マッケイブ著『Godard:A Portrait of the Artist at 70』の翻訳を完成させた(『ゴダール伝』としてみすず書房より近刊)。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ポンピドウー・センターのゴダール-《ユートピアヘの旅》をめぐる覚書2007

    • 著者名/発表者名
      堀 潤之
    • 雑誌名

      関西大学文学論集 第56巻第3号

      ページ: 111-133

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 「データベース映画」をめぐって-ニュー・メディア時代のゴダール2005

    • 著者名/発表者名
      堀 潤之
    • 雑誌名

      関西大学文学論集 第55巻・第2号

      ページ: 45-66

    • NAID

      110006160402

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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