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仏教における衣服の寄進と再利用に関する基礎的研究-袈裟・打敷・幡-

研究課題

研究課題/領域番号 17720030
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 美学・美術史
研究機関独立行政法人国立博物館京都国立博物館

研究代表者

山川 曉  国立文化財機構京都国立博物館, 学芸課企画室, 主任研究員 (70250016)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード美術史 / 染織史 / 仏教学
研究概要

本研究の第一の目的は,仏教空間において袈裟、打敷、幡として再利用された世俗の衣服の所蔵状況の確認であった。そのため三年間の補助期間のうちの多くを,博物館および寺院調査に費やしてきた。本年度も,光照院門跡,善峰寺,妙心寺などに通い,染織品の悉皆調査をさせていただくとともに,重要な作品(主に打敷)については写真撮影を行い,基礎データの収集に努めた。限られた期間の中ではあったが,光照院門跡の悉皆調査と写真撮影を終えられたことは,本年度の大きな成果であった。光照院門跡は尼門跡のひとつであり,近世から戦前までの数多くの打敷が保存されている。皇室関係の寺院であったことから,明治期の廃仏毀釈では被害が少なく,また寄進者の多くが皇室および華族関係者であるため,寄進者の階層も一定している。ひとつの寺院にこれほど大量の打敷が現存していることは珍しく,悉皆調査によって寺院を支えた檀家の様相まで把握することができる,現代では稀有の事例となった。
本研究の第二の目的である調書の作成にっいては,これまでに調査した染織品を,共通調書に記入していった。共通調書を用いることによって,調査においてしばしば起こる記載もれをほぼなくすことができ,貴重な機会を有効に活かすことができたと考える。
第三の目的であるデータベスの構築については,既存のソフトを改良し,手書きの調書を入力する作業を進めていった。コンピューターでデータ化することにより一覧性が増し,今後のさまざまな解析につながる基礎作業となったと考える。また,数点の打敷については,画像処理を行い,本来の衣服の姿を復元考察した。このような地道な作業の積み重ねが,欠落の多い染織史の基準作を補うことになるであろう。なお,本研究で得た成果については,平成21年度に開催されるふたっの展覧会の図録にて発表することが決定している

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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